「介護福祉士国家試験の2026年って、結局いつの試験の話なんだろう」——情報がバラバラで、混乱している方も多いはずです。申込みの期限を過ぎてしまったのでは、と不安になっている方もいるかもしれません。
実は「2026年」には、2026年1月に行われた第38回試験と、2027年1月31日に行われる第39回試験が混ざっています。第39回の申込みは2026年9月2日に締め切られました。この記事では両者を区別しながら、日程・受験資格・合格基準・登録手続きまでを、公的な資料をもとにやさしく解説します。
読み終えるころには、自分が今どちらの試験の対象で、次に何を準備すればいいかがはっきりするはずです。

2026年の介護福祉士試験って、第38回と第39回のどっち?申込みはもう終わってる…?

2つの試験が混ざっています。今の立場ごとに、次にやることをやさしく整理しますね。
常勤・非常勤・派遣など、希望する働き方に合う求人を確認できます。募集状況や紹介条件は地域・経験によって異なります。
広告(PR):このリンクを通じてサービスが利用されると、当サイトに報酬が発生する場合があります。
介護福祉士国家試験2026|第38回と第39回
第38回は結果が出た試験、第39回はこれから受ける試験で、立場によって今やることが変わります。
第38回(2026年1月実施)は合格発表済み
第38回は、令和8年(2026年)1月25日の日曜日に全国35都道府県で実施されました。合格発表は3月16日の午後2時でした。受験者78,469人のうち、54,987人が合格しています(試験センター「第38回介護福祉士国家試験の合格発表について」)。
第39回(2027年1月31日)は申込みが終了
第39回介護福祉士国家試験は、令和9年(2027年)1月31日の日曜日に、午前と午後の2部制で行われます。「2026年度に手続きをして、2027年1月に受ける試験」が第39回の位置づけです。
受験の申込み期間は令和8年(2026年)7月22日から9月2日までで、すでに終了しています。試験センターの案内では、期間内に手数料の支払いまで終えない申込みは無効という決まりです。
自分の立場別に見る次の一歩
申込み済みなら試験日に向けた学習、逃したなら次回に備えた実務経験の確認です。第38回を受けた方は、登録の手続きを進めましょう。
| あなたの立場 | 今やること |
|---|---|
| 第39回の申込みを済ませた | 12月の受験票の発送を待ちながら、試験日の1月31日に向けて学習を進める |
| 申込みを逃した・これから目指す | 次回(第40回)の発表に備えて、実務経験の日数や研修の修了状況を確認しておく |
| 第38回を受けた | 合格していれば登録の手続きへ。パート合格を持っている場合は第39回での使い方を確認する |
第39回試験のスケジュールと申込方法
第39回は、申込みが9月2日に終わり、受験票が12月11日に発送され、1月31日に試験があります。合格発表は3月23日に行われます。
試験日から合格発表までの日程と受験手数料
受験手数料は20,510円で、試験は午前10時と午後1時40分に始まる2部制です。日程の出典は、厚生労働省「第39回介護福祉士国家試験の施行について」と試験センターの試験概要です(2026年9月21日確認)。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 受験の申込み | 令和8年7月22日〜9月2日(終了) |
| 受験票の発送 | 令和8年12月11日(金曜日) |
| 試験日 | 令和9年1月31日(日曜日) |
| 合格発表 | 令和9年3月23日(火曜日)にホームページへ掲載 |
| 結果通知の発送 | 令和9年3月26日(金曜日) |
合格発表は、第38回の3月16日より1週間遅くなります。この差は、後の登録と4月入職の話に関わります。
第39回の申込み方法と支払い期限
第39回の申込みは、試験センターの専用ページ「インターネット受験申し込み」から行う形でした。手数料の支払いは、クレジットカード決済かコンビニエンスストア決済です。期間内に支払いまで終えないと、申込みは無効になる決まりでした。
厚生労働省の実施内容には、郵送による申込みも9月2日の消印まで有効との記載があります。ただし試験センターの案内はインターネット申込みだけを載せていて、2つの公式ページで書き方が異なります。第40回の申込み方法は、公式の発表で確認してください。
申込みを逃した方が次回までにやること
第39回の申込みを逃した場合、次の機会は第40回です。第40回の日程は、第39回と同じく厚生労働省と試験センターが公表します。第39回は、厚生労働省の発表が令和8年7月21日、申込みの開始が翌22日でした。来年の夏ごろを目安にしつつ、日程は公式発表で確認してください。
それまでの期間は、受験資格の準備に使えます。実務経験ルートなら、従業期間と従事日数を数え直し、実務経験証明書を職場に依頼する段取りを考えておきましょう。数え方は、次の見出しで確認しましょう。
受験資格をルート別に確認する
介護福祉士国家試験を受けるには、まず受験資格を満たす必要があります。ルートは大きく4つに分かれていて、特に実務経験ルートは、数え方でつまずきやすいルートです。
4つの受験資格ルートの全体像
| ルート | 対象になる人 |
|---|---|
| 養成施設ルート | 介護福祉士養成施設を卒業した人(経過措置は表の下を参照) |
| 実務経験ルート | 実務経験3年以上に加えて、実務者研修(またはこれに相当する研修)の修了が必要です |
| 福祉系高校ルート | 入学した時期によって、必要な実務経験の有無などの条件が変わります |
| EPAルート | 経済連携協定にもとづいて来日した、外国人の介護福祉士候補者向けのルートです |
養成施設の卒業者は、令和8年度末までの卒業なら、合格しなくても卒業後5年間は登録できます。5年後も続けるには、その間に合格するか、5年間介護の仕事を続ける必要があります。令和9年度以降の卒業者は合格が必須です(試験センター「経過措置登録」、受験資格のルート図)。
現場で働きながら資格を目指す方の多くは、実務経験ルートに当てはまります。ここで注意したいのは、「実務経験3年」だけでは条件を満たさないことです。実務者研修の修了もあわせて必要になります。第39回は、この研修を令和9年3月31日までに修了する見込みでも受験できます(試験センター「実務者研修」)。受験資格の全体像は、介護福祉士の受験資格の記事もどうぞ。
実務経験ルートの「従業期間」と「従事日数」の数え方
実務経験ルートの「3年」は、実は2つの数字で決まります。ひとつは在職期間そのものを表す「従業期間」で、1,095日以上必要です。もうひとつは実際に介護の仕事をした日数を表す「従事日数」で、こちらは540日以上が必要です。両方を満たさなければいけません。
従事日数の目安は、たとえば年間180日、週にすると3〜4日の勤務で、3年間で540日に届きます。週2日の勤務では、3年で約312日にしかなりません(52週×2日×3年の計算で、公式の数値ではありません)。
従業期間は、対象となる施設・職種で在職していた期間のことで、産休・育休・病休などの休職期間も含みます。一方の従事日数は、実際に介護等の業務に従事した日だけが対象です。休暇・欠勤・出張・研修の日は入りません(試験センター「実務経験+実務者研修」)。
パートや時短勤務の方も心配いりません。1日の勤務時間の長さに関係なく「働いた1日」として数えられます。同じ日に複数の事業所で働いた場合も、1日としてカウントされる扱いです。
実務経験としてカウントされない働き方がある
生活相談員・医師・看護師・理学療法士・事務員・調理員・警備員・運転手・介護支援専門員(ケアマネジャー)などの期間は、実務経験に数えられません。主に介護等の業務を行っていない職種が対象外とされているためです(試験センター「実務経験の範囲」)。
たとえば施設内で生活相談員へ配置転換になった場合、その期間は介護福祉士の実務経験としては数えられません。介護業務と他の業務を兼ねている場合は、辞令などで主たる業務が介護等と明確なときに限り対象です。自分の担当業務が変わったときは、辞令の内容を確認しましょう。
合格基準・パート合格制度と合格率
合格するには「総得点の約6割」と「11科目群すべてで得点」の2つが必要で、直近の第38回の合格率は70.1%でした。第38回から始まったパート合格制度も、あわせて確認しておきましょう。
合格基準は総得点60%程度と11科目群すべての得点
合格の条件は2つあり、両方を満たす必要があります。1つ目は、総得点125点のうち64点以上を取ることです(第38回)。総得点の60%程度を基準に、問題の難しさで補正しています。
2つ目は、11科目群すべてで得点があることです。「人間の尊厳と自立、介護の基本」「社会の理解」「生活支援技術」「医療的ケア」など、試験は11のグループに分かれています。1つでも0点のグループがあると、総得点が足りていても不合格です。苦手な分野を作らない対策が欠かせません(出典: 厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」)。
パート合格制度とはA・B・C3パートの科目群免除
全体では不合格でも、パートごとの基準点以上を取れば、そのパートは合格になります。11の科目群がA・B・Cの3つのパートに分けられ、第38回試験から導入されました。
パート合格には、パートの科目群すべてで得点があることも条件です。第38回では、Aパートの基準点が32.23点、Bパートが20.43点、Cパートが11.33点でした。パート合格になった人数は、次のとおりです(一部重複を含みます。出典: 試験センター「第38回介護福祉士国家試験の合格発表について」)。
- Aパート: 3,935人
- Bパート: 1,509人
- Cパート: 6,181人
パート合格の有効期間と第39回での使い方
パート合格は、合格した翌年と翌々年の受験まで使えます。第38回でパート合格した方は、第39回と第40回で使える計算です。この期間内であれば、再受験のときに「すべてのパートを受け直す」か「合格していないパートだけを受ける」かを選べます。ただし、申込みのときに選んだ内容は、あとから変えられません(試験センター「パート合格のお知らせ」)。
第39回の申込みは終わっているため、申込み済みの方の選択は確定しています。第39回を逃した方も、第38回のパート合格は第40回まで有効です。
はじめて受験する方や、パート合格がなかった方は、これまでどおりすべてのパートを受験します。
過去5回の合格率推移
第38回の合格率は、表のとおり過去5回でもっとも低い結果でした。第34回から第38回の数値は、試験センターの合格発表資料にまとまっています。
| 回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第34回 | 83,082人 | 60,099人 | 72.3% |
| 第35回 | 79,151人 | 66,711人 | 84.3% |
| 第36回 | 74,595人 | 61,747人 | 82.8% |
| 第37回 | 75,387人 | 58,992人 | 78.3% |
| 第38回 | 78,469人 | 54,987人 | 70.1% |
試験センターから、合格率が下がった理由の説明は出ていません。ただ、以前より易しくなったとは言えないため、対策は余裕を持って進めるのが安全です。年ごとの推移と難易度は、介護福祉士の合格率推移の記事もどうぞ。
受験資格別に見る合格率の違い
| 受験資格 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 介護福祉士養成施設 | 7,824人 | 58.8% |
| 社会福祉施設の介護職員等 | 48,612人 | 69.7% |
| 訪問介護員等 | 9,706人 | 82.3% |
| 介護老人保健施設・介護医療院の介護職員等 | 4,892人 | 61.1% |
| 医療機関の看護補助者等 | 5,355人 | 67.8% |
| 福祉系高等学校 | 2,024人 | 90.9% |
受験資格の区分で、合格率は大きく違います。訪問介護員等と、介護老人保健施設等の介護職員等では、約20ポイントの開きがあります。自分と同じ区分の数字を、学習計画の厳しさを見積もる目安にしてください(出典は同じ合格発表資料です)。
幅広い年齢層が合格している実態
第38回の合格者を年齢別に見ると、もっとも多いのは21歳から30歳の層で15,727人、全体の28.6%を占めています。41歳から50歳の層も11,970人(21.8%)、51歳から60歳の層も10,927人(19.9%)と、少なくありません。
若い世代だけが合格している試験ではありません。41歳から60歳の合格者は、合わせて約2.3万人(22,897人)です。年齢を理由に受験をためらう必要はありません(出典は同じ合格発表資料です)。勉強の進め方は、介護福祉士の勉強法の記事が参考になります。
合格したらどうする?登録の流れと注意点
合格しただけでは、介護福祉士を名乗れません。登録が必要で、登録証の発送は申請書の受付から約1か月半後です。第39回の合格者は、4月1日には登録証が間に合わない可能性が高くなります。
「合格」と「登録」は法律上別の手続き
社会福祉士及び介護福祉士法の第42条第1項が定めているのは、登録の義務です。介護福祉士になるには、氏名などを介護福祉士登録簿に登録する必要があります。つまり試験に合格しただけでは、まだ「介護福祉士になった」わけではないのです。
同じ法律の第48条第2項は、「介護福祉士でない者は、介護福祉士という名称を使用してはならない」と定めています(e-Gov法令検索)。合格発表を見て安心しがちですが、名乗るには別途、登録の手続きが必要です。
登録証の発送まで約1か月半かかる
登録の手続きは、合格通知と一緒に届く案内にそって進めます。試験センターの説明では、申請書類に不備がなければ、申請書の受付から登録証の発送まで1か月半程度かかります。書類に不備があれば、不備の解消から1か月程度です(新規登録の手続き、登録Q&A)。
登録の申請に期限はなく、登録しなくても合格が無効になることはありません。ただし、登録するまでは「介護福祉士」の名称を使えません。登録には登録免許税9,000円などの費用がかかります。
4月入職に間に合わせるための準備
4月から介護福祉士として働き始めたい方は、日程を逆算してください。通知が届いてすぐ申請しても、登録証の発送は5月中旬ごろです。
| 時期 | やること・できごと |
|---|---|
| 結果通知が届いた日 | 登録申請書を提出する |
| 受付から約1か月半後 | 登録証の発送(5月中旬ごろが目安。書類の往復日数でさらに遅れる) |
| 4月1日 | 登録証はまだ手元にない可能性が高い |
転職や異動で4月入職を予定している場合は、勤務先の担当者に「登録には時間がかかる」ことを先に伝えておきましょう。
よくある質問
まとめ
介護福祉士国家試験の「2026年」は、結果が出た第38回と、2027年1月31日に行われる第39回の2つを指します。第39回の申込みは9月2日で終了しました。申込み済みの方は試験日に向けて学習を進め、逃した方は次回に備えて実務経験の確認から始めてください。
数値は第38回の結果と、2026年9月21日時点の公式発表にもとづいています。最新の情報は社会福祉振興・試験センターの公式サイトで確認しましょう。
- 第39回の申込みを過ぎてしまいました。追加で受け付けてもらえますか?
-
試験センターと厚生労働省の案内では、受付は令和8年9月2日までとされており、締め切り後の追加受付は案内されていません。期限を過ぎた場合は、次回の第40回に向けて準備するのが現実的です。
- 生活相談員に配置換えになりました。その期間も実務経験になりますか?
-
試験センターは、生活相談員などを実務経験の対象外としています。配置換えで主な業務が相談援助になった期間は、介護福祉士の実務経験として数えられません。
- 合格したのに登録しないと、どうなりますか?
-
登録に期限はなく、合格が無効になることもありません。ただし登録するまでは「介護福祉士」を名乗れないため、資格を活かして働くなら早めに申請するのがおすすめです。
- パート合格はいつまで使えますか?
-
合格した翌年と翌々年の受験まで使えます。ただし申込みで選んだ内容は、あとから変更できません。
常勤・非常勤・派遣など、希望する働き方に合う求人を確認できます。募集状況や紹介条件は地域・経験によって異なります。
広告(PR):このリンクを通じてサービスが利用されると、当サイトに報酬が発生する場合があります。
コメント