# ケアマネの更新研修とは?忘れると資格失効?受け方を解説
「ケアマネの資格は、一度取れば一生ものだと思っていた」「更新の案内らしきものが届いたけれど、何をどうすればいいのか分からない」——そんな戸惑いから「ケアマネ 更新研修」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。
ケアマネジャー(利用者さんの介護の計画を立てる専門職。介護職のキャリアの上がり先のひとつ)の資格には、5年ごとに「更新」する仕組みがあります。これを知らずに放っておくと、せっかく苦労して取った資格が使えなくなってしまうことがあります。
この記事では、5年更新制の仕組みから、更新研修の種類と時間の目安、うっかり失効したときの復活方法、そして費用や注意点まで、できるだけやさしい言葉で解説します。読み終わるころには、「自分は次に何をすればいいか」がはっきりするはずです。
なお、更新研修の中身・時間・費用は、お住まいの都道府県や研修を実施する団体によってかなり差があります。この記事では「だいたいの目安」をお伝えします。正確な情報は、必ずお住まいの都道府県の案内で確認する、という前提で読んでください。

ケアマネの更新研修って何?忘れたら資格がなくなるの?

5年更新の仕組みと、うっかり失効を防ぐポイントを、費用も含めて解説しますね。
結論:ケアマネ資格は5年ごとの更新が必要。放置すると失効する
最初に、いちばん大事な結論からお伝えします。
ケアマネジャーの資格(正式には「介護支援専門員証」という証で証明します)は、有効期間が5年間と決められています。運転免許証と同じように、期限が来る前に「更新研修」という決められた講座を受けて、証を新しくする必要があります。
押さえておきたい要点は、次の3つです。
- ケアマネ証の有効期間は5年。 期限が切れる前に更新研修を受けて更新する
- 受ける研修の種類は「今ケアマネとして働いているか」で変わる。 働いている人と、資格はあるが実務についていない人で道が分かれます
- 更新を忘れて期限が切れると、ケアマネの仕事はできなくなる。 ただし「再研修」を受ければ復活できます
「更新」と聞くと身構えてしまいますが、仕組みさえ分かれば、あとは早めに動くだけです。たとえ期限が切れてしまっても、試験をもう一度受け直す必要はありません。まずは、自分の証の有効期限を確認するところから始めましょう。それでは順番にくわしく見ていきます。
ケアマネ資格の「5年更新制」の仕組み
そもそもケアマネの資格とは
ケアマネジャーは、正式には「介護支援専門員」と呼ばれる専門職です。介護が必要な方やご家族の相談に乗り、どんなサービスをどれくらい使うかという計画(ケアプランといいます)を立てるのが主な仕事です。
この資格は、介護福祉士(介護でただひとつの国家資格)などとして実務経験を積んだあと、「介護支援専門員実務研修受講試験」(いわゆるケアマネ試験)に合格し、そのあとの実務研修を修了することで手に入ります。
かんたんに言えば、「現場で長く働いた人だけが挑戦できる、介護のキャリアの上のステップ」です。試験のくわしい内容は別記事にまとめています(→ ケアマネ試験の合格ラインと自己採点の目安)。
なぜ5年ごとに更新が必要なのか
「せっかく取ったのに、なぜ更新なんて必要なの?」と感じる方も多いはずです。理由は、介護保険の制度が数年ごとに見直されているからです。
介護保険のルールや使えるサービスは、時代に合わせて少しずつ変わっていきます。たとえば、新しいサービスができたり、報酬の計算方法が変わったりします。
古い知識のままケアプランを作ってしまうと、利用者さんに合わない計画になりかねません。そこで、定期的に最新の知識を学び直してもらう仕組みとして、5年ごとの更新制が設けられています。
有効期限はどこで確認する?
自分の証がいつまで有効かは、手元の「介護支援専門員証」に書いてあります。カードや紙の証に、有効期間の満了日が記載されているので、まずはそこを見てください。
免許証のように「期限が近づいたら必ず通知が来る」とはかぎりません。都道府県によって案内の出し方が違うため、通知が来なくても自分で期限を管理するのが基本だと考えておきましょう。
更新研修にはどんな種類がある?時間の目安
ここが多くの方のいちばん気になるところです。更新研修は、「今、ケアマネの実務についているかどうか」によって、受ける研修の種類と時間が変わります。ひとつずつ見ていきましょう。
① 実務についている人向けの更新研修(専門研修)
今ケアマネとして働いている人が更新する場合は、「専門研修」と呼ばれる研修を受けます。これは大きく2つの課程に分かれています。
- 専門研修課程I: 更新のときにまず受ける、基本的な内容の研修
- 専門研修課程II: 課程Iのあとに続く、実践的な内容の研修
初めて更新する人は、この課程Iと課程IIの両方を受けるのが基本です。2回目以降の更新では、受ける内容が一部軽くなる場合もあります。ただし、この扱いは都道府県によって違うので、必ずお住まいの地域で確認してください。
時間の目安は、初回更新で両方あわせておよそ80〜90時間程度、2回目以降はそれより短くなることが多い、という水準です。数字はあくまで目安で、実施団体によって前後します。
② 実務についていない人向けの更新研修
「資格は持っているけれど、今はケアマネの仕事をしていない」という方もいます。たとえば、出産や育児でいったん現場を離れた人や、介護福祉士として働きながらケアマネ証だけ持っている人です。
こうした実務についていない人は、専門研修ではなく「実務についていない人向けの更新研修」を受けます。時間の目安は、おおむね50時間台とされることが多いです。
これも地域差があります。「実務未経験でも更新できる道がちゃんとある」と覚えておけば十分です。今は働いていなくても、将来またケアマネとして復帰したいなら、更新を続けておく意味があります。
③ さらに上を目指す人向け:主任ケアマネの研修
ケアマネの上位には「主任介護支援専門員(主任ケアマネ)」という立場があります。地域のケアマネのまとめ役や、後輩の指導を担う役割です。
主任ケアマネになるには専用の研修が必要で、主任になったあとも、やはり定期的な更新の研修があります。「ケアマネのさらに上のキャリアにも、学び続ける仕組みがある」という位置づけで理解しておくとよいでしょう。
研修時間の目安を一覧で
ここまでの時間の目安を、表にまとめました。数字は「だいたいこのくらい」の目安で、都道府県・実施団体によって差があります。申し込み前に必ず正式な案内で確認してください。
| 立場 | 受ける研修 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 実務についている(初回更新) | 専門研修課程I+II | 合計およそ80〜90時間 |
| 実務についている(2回目以降) | 専門研修課程II 中心 | 初回より短めになることが多い |
| 実務についていない | 実務についていない人向けの更新研修 | おおむね50時間台 |
| 主任ケアマネを目指す・更新する | 主任介護支援専門員(更新)研修 | 別途定められた時間 |
「80時間」と聞くと途方もなく感じるかもしれません。ですが実際は、何日かに分けて受講したり、一部をオンラインで受けられる地域もあります。仕事と両立できるよう、早めに日程を確認して計画を立てておくと安心です。
もし更新を忘れて資格が失効したら?復活はできる
「案内に気づかず、気づいたら期限が過ぎていた…」——これはケアマネの世界で実際によくある失敗です。ここは特に不安になりやすいところなので、落ち着いて読んでください。
失効すると、どうなる?
有効期限が過ぎると、介護支援専門員証は「失効」した状態になります。この状態では、ケアマネとしての仕事(ケアプランの作成など)ができなくなります。
ただし、勘違いしやすいのですが、「試験の合格そのものが取り消される」わけではありません。あなたがケアマネ試験に受かって登録された事実は、基本的に残ります。失われるのは「今すぐ働ける有効な証」だけ、というイメージです。
「再研修」を受ければ復活できる
失効してしまった人が資格を有効な状態に戻すには、「再研修」という研修を受けます。この再研修を修了すれば、有効な証を再び交付してもらえます。
ここでいちばん伝えたいのは、もう一度ケアマネ試験を受け直す必要はないということです。「また試験勉強を一からやり直しか…」と落ち込む必要はありません。決められた研修を受ければ、ちゃんと戻ってこられます。
再研修の時間や費用の目安も都道府県で差があるため、失効に気づいたら、まずはお住まいの都道府県の窓口に相談するのが確実です。
とはいえ、早めの対応がいちばんラク
再研修で復活できるとはいえ、失効させないに越したことはありません。理由は次の2つです。
- 失効している間は、ケアマネとして働けない期間ができてしまう(転職や勤務に影響することがある)
- 再研修も日程や費用の負担がかかるため、期限内に更新するより手間が増えることがある
たとえば、期限の1年ほど前から「そろそろ更新の年だ」と意識して、研修の募集時期を調べておく。これだけで、うっかり失効はほぼ防げます。手帳やスマホのカレンダーに、満了日の半年前で通知を設定しておくのもおすすめです。
費用と、見落としやすい注意点
費用の目安
更新研修には受講料がかかり、多くの場合は自己負担です。金額は都道府県・実施団体によって差がありますが、数万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。研修の種類や時間が多いものほど、費用も上がる傾向があります。
これに加えて、テキスト代や、会場まで通う交通費などがかかることもあります。「受講料だけでなく、周辺の費用も少し余裕を見ておく」と、あとで慌てずにすみます。
なお、勤め先の事業所が費用の一部や全部を負担してくれるケースもあります。働いている方は、まず職場に「更新研修の費用補助はありますか?」と確認してみましょう。
見落としやすい注意点リスト
最後に、つまずきやすいポイントを箇条書きでまとめます。
1. 通知は必ず来るとはかぎらない。 自分で有効期限を管理する意識を持つ
2. 研修には定員があり、人気の日程は早く埋まる。 募集開始を待って早めに申し込む
3. 働きながら受けるなら、シフト調整が必要。 数日にわたる研修もあるので職場に早めに相談する
4. 費用は基本自己負担。 事業所の補助制度があるか確認する
5. 都道府県が変わると手続きや案内が違う。 引っ越したときは、新しい住所地(または登録地)のルールを確認する
どれも「早めに動けば防げる」ものばかりです。特に1と2は、失効やスケジュールのトラブルに直結しやすいので、この記事を読んだ今日、まず有効期限だけでも確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
まとめ:早めに期限を確認して、余裕をもって更新しよう
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ケアマネ(介護支援専門員)の資格は5年ごとの更新制。期限前に更新研修を受ける
- 研修の種類は「実務についているか」で変わる。ついている人は専門研修、いない人は実務についていない人向けの研修
- 時間の目安は初回更新でおよそ80〜90時間だが、都道府県・団体で差がある
- 更新を忘れて失効しても、再研修で復活できる(試験の受け直しは不要)
- 費用は数万円程度が目安で、基本は自己負担(事業所の補助がある場合も)
更新は面倒に感じられがちですが、正体が分かってしまえば「期限までに、決められた研修を受けるだけ」です。いちばんの敵は「うっかり」だけ。まずは手元の証を出して、有効期限を確認してみてください。半年前にカレンダーへ通知を入れておけば、もう安心です。
これからケアマネを目指す方や、資格を取り直して現場に戻りたい方は、まず自分に合った資格・講座の情報を集めるところから始めてみましょう。
- 今はケアマネの仕事をしていません。それでも更新研修は受けられますか?
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はい、受けられます。実務についていない人向けの更新研修が用意されています。時間の目安はおおむね50時間台ですが、地域によって差があります。将来また現場に戻りたい方は、更新を続けておくと復帰がスムーズです。
- うっかり更新を忘れて期限が切れました。もう一度ケアマネ試験からやり直しですか?
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いいえ、試験の受け直しは不要です。失効した場合は「再研修」を受けることで、有効な証を再び交付してもらえます。まずはお住まいの都道府県の窓口に相談してください。ただし、失効している間はケアマネとして働けないので、早めの対応が安心です。
- 更新研修の費用は自分で払うのですか?
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多くの場合は自己負担で、目安は数万円程度です(テキスト代・交通費が別にかかることもあります)。ただし、勤め先が費用を補助してくれる事業所もあります。働いている方は、職場に補助制度があるか一度確認してみましょう。
- 研修は何時間くらいかかりますか?仕事と両立できますか?
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実務についている人の初回更新で、合計およそ80〜90時間が目安です。ただし何日かに分けて受けられたり、一部をオンラインで受講できる地域もあります。日程が発表されたら早めにシフト調整をしておくと、無理なく両立しやすくなります。
- 更新研修と、ケアマネの年収は関係ありますか?
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更新研修そのものが直接お給料を上げるわけではありません。ただ、資格を維持し続けることは、ケアマネとして働き続ける前提になります。年収の実態や上げ方は別記事でくわしく解説しています(→ ケアマネの年収の本音と実態)。
- 厚生労働省「介護支援専門員(ケアマネジャー)関係」制度資料(介護支援専門員証は5年ごとの更新制、更新研修の受講が必要)
- 更新研修の種類・時間・費用・手続きの詳細は、お住まいの都道府県および研修実施団体の案内で最新情報を確認してください(内容は自治体・団体により差があります)
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