# 介護の2交代と3交代の違い|メリット・デメリットと向き不向き
「求人票に『2交代』って書いてあるけど、これって何時間働くの?」「3交代のほうが体はラクなのかな?」——そんな疑問から「介護 2交代 3交代」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。
介護の夜勤には、大きく分けて2つの回し方があります。それが「2交代」と「3交代」です。名前は似ていますが、働き方も、体への負担も、休みのまとまり方も、かなり違います。
この記事では、2交代と3交代の違いを、勤務パターン・メリットデメリット・給料・向いてる人の順に解説します。はじめての方でもわかるように、やさしい言葉でまとめました。読み終わるころには、「自分はどっちの施設を選べばいいか」がはっきりするはずです。

2交代と3交代って、どっちが働きやすいの?夜勤の長さも違うって聞くけど…

勤務パターンの違いを表で比べます。メリット・デメリットと向いてる人まで、いっしょに見ていきましょう。
結論:違いは「1回の夜勤の長さ」と「休みのまとまり方」
最初に、いちばん大事なポイントからお伝えします。
2交代と3交代の違いを一言でいうと、「1回の夜勤を長くまとめるか、短く分けるか」の違いです。ここが決まると、休みの取り方も生活リズムも変わってきます。
- 2交代:夜勤1回が長い代わりに、勤務のあとにまとまった休みが取りやすい
- 3交代:1回の勤務が短くてすむ代わりに、生活リズムが細かく変わりやすい
- どちらも、深夜の割増賃金(深夜手当)は法律で守られているので損はしない
「長くまとめて働いて、そのぶんしっかり休みたい人」は2交代。「1回の勤務は短いほうが安心な人」は3交代が合いやすい、とまずは覚えてください。それでは、順番にくわしく見ていきましょう。
そもそも交代制勤務ってなに?
日勤と夜勤を、みんなで交代して回す働き方
交代制勤務とは、朝から夕方までの「日勤」と、夜の「夜勤」を、職員が順番に担当して回していく働き方のことです。
介護施設の多くは、24時間ずっと利用者さんがそこで暮らしています。夜も、トイレの介助や体の向きを変えるお手伝い、急な体調の変化への対応が必要です。だから、誰かが夜も施設にいなければなりません。
とはいえ、同じ人がずっと夜に働き続けるのは大変です。そこで「今週はこの人が夜、来週は別の人」というふうに、みんなで順番に担当します。この回し方の型が「2交代」と「3交代」なのです。
夜勤専従という選び方もある
なお、「夜勤だけを専門に担当する」という働き方もあります。これを夜勤専従(夜勤だけを専門に担当する働き方)と呼びます。
交代制とは別の働き方なので、この記事では深く触れません。ただ「夜のほうが自分に合っている」という方には、選択肢のひとつになります。くわしくは夜勤専従という働き方ガイドをあわせて読んでみてください。
2交代制の勤務パターン
「日勤」と「長い夜勤」の2種類で回す
2交代制は、1日を大きく2つの時間帯に分けます。それが「日勤」と「夜勤」です。名前のとおり、勤務のパターンが2種類なので「2交代」です。
日勤は、朝から夕方までの働き方です。ここは3交代とあまり変わりません。大きく違うのは夜勤のほうです。
2交代の夜勤は、夕方から翌朝までを1人(または少人数)で通して担当します。つまり、夜勤1回の拘束時間がとても長くなるのが特徴です。時間は施設によって差がありますが、おおむね16時間前後になることが多いようです。
長い夜勤には、休憩と仮眠の時間が含まれる
「16時間ぶっ通しで働くなんて無理!」と感じたかもしれません。でも、安心してください。
この長い夜勤の中には、まとまった休憩と仮眠(少し眠る時間)が組み込まれています。何時間休めるかは施設によって差がありますが、多くの施設では、夜中に交代で横になれる時間を用意しています。
つまり2交代の夜勤は、「働きっぱなしの16時間」ではなく、「休憩・仮眠を含んだ16時間」だと考えてください。とはいえ拘束時間そのものが長いのは事実なので、体力の使い方には工夫がいります。
2交代の勤務例(あくまでイメージ)
たとえば、次のような回り方が2交代のイメージです。時間はあくまで一例で、施設によって差があります。
- 日勤:朝から夕方まで(途中に休憩)
- 夜勤:夕方から翌朝まで(途中に休憩・仮眠あり)
- 夜勤の翌日は「明け」として休みになり、そのまま次の日も公休がつくことが多い
このように、夜勤を1回こなすと、そのあとに休みがまとまって取れるのが2交代の大きな特徴です。
3交代制の勤務パターン
「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3種類で回す
3交代制は、1日を大きく3つの時間帯に分けます。だから「3交代」です。それぞれに名前があります。
- 日勤:朝から夕方までの勤務
- 準夜勤(じゅんやきん):夕方から夜中までの勤務
- 深夜勤(しんやきん):夜中から翌朝までの勤務
夜の時間を「準夜勤」と「深夜勤」の2つに分けているのがポイントです。夜を2人でバトンタッチするイメージなので、1人あたりの勤務時間が短くなります。
1回の勤務は短いが、生活リズムは細かく変わる
3交代の1回の勤務は、施設によって差がありますが、おおむね8時間前後です。日勤とそう変わらない長さなので、「1回が長すぎてつらい」ということは起きにくいのが利点です。
ただし、注意点もあります。日によって「今日は準夜勤、明日は日勤」というふうに、働く時間帯がころころ変わりやすいのです。
たとえば、深夜勤で朝に帰ってきて、翌日はまた夕方からの準夜勤、ということも起こります。すると体内時計(体が覚えている眠る・起きるのリズム)が乱れやすく、慣れるまで疲れを感じる人もいます。
3交代の勤務例(あくまでイメージ)
3交代の回り方は、たとえば次のようなイメージです。時間はあくまで一例です。
- 日勤:朝から夕方まで
- 準夜勤:夕方から夜中まで
- 深夜勤:夜中から翌朝まで
- これらを数日ごとに入れ替えながら回していく
「1回は短いけれど、出勤の回数そのものは多くなりやすい」——これが3交代の性格だと覚えておいてください。
2交代と3交代を表で比べてみる
ここまでの違いを、ひとつの表にまとめます。数字はあくまで目安で、施設・地域によって差があります。
| くらべる点 | 2交代制 | 3交代制 |
|---|---|---|
| 夜勤1回の長さ | 長い(16時間前後・施設で差) | 短い(8時間前後・施設で差) |
| 勤務のパターン | 日勤・夜勤の2種類 | 日勤・準夜勤・深夜勤の3種類 |
| 休憩・仮眠 | 夜勤中にまとまって取れる施設が多い | 1回が短いぶん仮眠は少なめ |
| 休みのまとまり | まとまりやすい(明け+公休) | 細切れになりやすい |
| 生活リズム | 夜勤の日と休みがはっきり分かれる | 時間帯が細かく変わり不規則になりやすい |
| 出勤する回数 | 少なめ(夜勤1回でまとめて働く) | 多めになりやすい |
| 深夜の割増賃金 | 法律どおり支払われる | 法律どおり支払われる |
表を見てわかるとおり、2交代と3交代は「どちらが優れている」ではなく、性格が正反対です。自分の体力や生活に、どちらが合うかで選ぶのが正解です。
2交代制のメリット・デメリット
メリット:休みがまとまって、プライベートが充実しやすい
2交代のいちばんの魅力は、まとまった休みが取りやすいことです。夜勤を1回こなすと、明け(夜勤明けの休み)と公休がつながり、連休のようになりやすいのです。
- 夜勤明けと公休で、実質2日ほど自由な時間ができやすい
- 出勤する回数が少ないので、通勤の負担が減る
- 予定が立てやすく、旅行や副業、家族との時間を確保しやすい
「まとめて働いて、まとめて休みたい」というタイプの人には、とても相性がよい働き方です。
デメリット:1回の夜勤が長く、体力を使う
一方で、2交代の弱点は、1回の夜勤の拘束時間がとても長いことです。休憩や仮眠が入るとはいえ、長時間その場にいるのは事実です。
- 夜中に眠くなっても、朝まで責任を持って対応する必要がある
- 仮眠が取れても、深く眠れず疲れが残ることがある
- 体力に自信がない人や、長時間の集中が苦手な人にはつらく感じやすい
夜勤のつらさや乗り切り方については、夜勤がきついと感じたときの対処法でくわしく解説しています。
3交代制のメリット・デメリット
メリット:1回が短く、体への負担が読みやすい
3交代の魅力は、1回の勤務が短くてすむことです。日勤と同じくらいの長さなので、「今日は長時間がんばらないと」という心の負担が軽くなります。
- 1回の勤務が短く、体力の消耗を抑えやすい
- 「あと何時間で終わる」の見通しが立てやすい
- 夜勤がはじめての人でも、いきなり長時間にならず慣れやすい
「長時間の夜勤がこわい」という方には、3交代のほうが入りやすい働き方といえます。
デメリット:生活リズムが不規則になりやすい
3交代の弱点は、働く時間帯がころころ変わり、生活リズムが乱れやすいことです。
- 準夜勤・深夜勤・日勤が入れ替わり、体内時計が乱れやすい
- 休みが細切れになりやすく、連休が作りにくい
- 出勤の回数が多くなりやすく、通勤の負担が増える
「毎日決まった時間に寝起きしたい」という人には、この不規則さが負担になることがあります。
あなたはどっち向き?向いてる人チェック
ここまでの内容を、「どんな人に向くか」でまとめます。当てはまる項目が多いほうが、あなたに合いやすい働き方です。
| こんな人は… | おすすめ |
|---|---|
| まとまった休みで旅行や副業をしたい | 2交代 |
| 出勤回数を減らして通勤をラクにしたい | 2交代 |
| 長時間の勤務でも集中力が続く体力がある | 2交代 |
| 1回の勤務は短いほうが安心する | 3交代 |
| 夜勤がはじめてで、いきなり長時間はこわい | 3交代 |
| 短い勤務を積み重ねるほうが性に合う | 3交代 |
たとえば、「休みの日にがっつり自分の時間がほしい」人は2交代。「1回1回を無理なくこなしたい」人は3交代、という選び方になります。
どちらが正解ということはありません。あなたの体力と、大事にしたい生活のかたちで選んでください。
給料・手当はどう違う?
「3交代のほうが回数が多いなら、給料も高いの?」と気になりますよね。ここはよくある誤解が多いので、ていねいに説明します。
深夜の割増賃金は、どちらも法律で守られている
まず大前提として、夜22時から翌朝5時までの深夜に働いた分には、25%以上の割増賃金が支払われます。これは労働基準法(働く人を守る法律)で決められたルールです。2交代でも3交代でも同じように守られています。
つまり、「深夜に働いた分がきちんと上乗せされる」という点では、2交代も3交代も平等です。どちらかが法律上、極端に損をするということはありません。
夜勤手当は施設ごとに決め方が違う
一方で、夜勤手当(夜勤1回ごとに支払われる手当)の金額や、その付け方は、施設によって差があります。
- 2交代:夜勤1回が長いぶん、1回あたりの手当が高めに設定される施設が多い
- 3交代:1回が短いぶん、1回あたりの手当は控えめでも、回数で積み上がることがある
「1回あたり」で見るか「1か月の合計」で見るかで、印象が変わります。求人を比べるときは、1回の手当だけでなく、月に何回夜勤があるかまで確認するのが大事です。
夜勤手当の相場や見方は、夜勤手当の相場と内訳でくわしくまとめています。あわせて読んでみてください。
施設を選ぶときに見るべきポイント
2交代か3交代かは、施設によって決まっています。だから「働き方を選ぶ=施設を選ぶ」ことになります。求人を見るときは、次の3点をチェックしてください。
1. 交代制の種類:2交代か3交代か。求人票や面接で必ず確認する
2. 月の夜勤回数:「月4〜5回」など、目安が書いてあるか確認する
3. 夜勤手当の金額:1回いくらか、深夜割増は別か、内訳を見る
これらは求人票の給与欄や勤務条件の欄に書かれています。書いていなければ、面接や見学のときに遠慮なく質問して大丈夫です。
夜勤の回数が多すぎないか、手当が生活に見合うかは、長く続けられるかどうかを左右します。求人票の見るべき項目は、介護求人の選び方でも整理しています。
なお、施設探しで迷ったときは、介護に強い転職エージェント(求人を紹介してくれる無料のサービス)を使う手もあります。「2交代の施設だけ紹介してほしい」と条件を伝えると、効率よく探せます。複数のサービスを比べて、自分に合う担当者を見つけるのがおすすめです。
現場のリアル:数字で見る夜勤の位置づけ
「夜勤って、そこまでして働く価値があるの?」と感じる方のために、給料の全体像も見ておきましょう。
厚生労働省の調査によると、月給で働く介護職員の平均給与は、月額およそ33.8万円(手当・ボーナス分を含んだ額面)です。この中には、夜勤手当も含まれています。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」)
つまり、夜勤手当は介護職の収入をしっかり支える柱のひとつです。2交代でまとめて稼ぐか、3交代でこまめに積み上げるかの違いはあります。それでも、夜勤が収入の大きな部分を占めるのは共通しています。
モデルケース:特養で働くCさんは、以前は3交代の施設で「勤務の間隔が短くて休みが細切れ」と悩んでいました。まとまった休みがほしくて2交代の施設に移ったところ、夜勤明けと公休で連休が作りやすくなり、月1回の趣味の時間が確保できるようになりました。一方で「1回の夜勤が長くなった」ぶん、明けの日はしっかり寝る、と決めて体調を整えているそうです。
このように、「どちらが良い・悪い」ではなく、自分の生活に合うかどうかで満足度は変わります。夜勤そのものの基本は、夜勤とはどんな働き方かの解説もあわせて読むと理解が深まります。
よくある質問
まとめ:自分の生活に合うほうを選べばいい
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 2交代と3交代の違いは、「1回の夜勤の長さ」と「休みのまとまり方」
- 2交代は夜勤が長い代わりに、まとまった休みが取りやすい
- 3交代は1回が短い代わりに、生活リズムが不規則になりやすい
- 深夜の割増賃金はどちらも法律で守られているので、そこに損得はない
- 施設選びでは「交代制の種類・月の夜勤回数・夜勤手当」の3点を確認する
2交代と3交代は、どちらが優れているというものではありません。「まとめて休みたい人」は2交代、「1回を短くしたい人」は3交代。あなたの体力と生活に合うほうを選べば大丈夫です。
まずは気になる施設が2交代か3交代かを確認し、月の夜勤回数と手当をチェックすることから始めてみてください。
- 2交代と3交代、体がラクなのはどっちですか?
-
一概には言えません。2交代は1回が長いぶん体力を使いますが、休みがまとまって取れて回復しやすい面があります。3交代は1回が短くてラクな反面、生活リズムが不規則になりやすいです。「長時間より短時間がいい」なら3交代、「まとめて休みたい」なら2交代が体に合いやすいでしょう。
- 2交代の夜勤は16時間もぶっ通しで働くのですか?
-
いいえ、働きっぱなしではありません。長い夜勤の中には、まとまった休憩と仮眠(少し眠る時間)が組み込まれています。何時間休めるかは施設によって差がありますが、多くの施設で夜中に横になれる時間を用意しています。ただし拘束時間そのものが長いのは事実です。
- 給料が高いのは2交代と3交代のどちらですか?
-
深夜の割増賃金はどちらも法律で守られているので、そこに差はありません。違いは夜勤手当の付け方です。2交代は1回あたりの手当が高めの施設が多く、3交代は1回が控えめでも回数で積み上がることがあります。「1回の額」ではなく「月の合計」で比べるのがコツです。
- 夜勤がはじめてです。2交代と3交代、どちらから始めるべきですか?
-
いきなり長時間がこわい場合は、1回が短い3交代のほうが慣れやすいでしょう。ただし、まとまった休みを重視するなら2交代でも問題ありません。大切なのは、月の夜勤回数が多すぎないか、仮眠がしっかり取れるかを、面接や見学で確認しておくことです。
- 求人票で2交代か3交代かを見分けるにはどうすればいいですか?
-
多くの求人票には「2交代制」「3交代制」と明記されています。書いていない場合は、勤務時間の欄を見てください。夜勤が16時間前後の長い時間で書かれていれば2交代、8時間前後で「準夜勤」「深夜勤」の記載があれば3交代です。わからなければ、面接で直接聞いて大丈夫です。
- 厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」
- 労働基準法(深夜割増賃金:22時〜翌5時は25%以上)
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