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介護職の退職金はいくら?出る職場・相場・確認方法

# 介護職の退職金はいくら?出る職場・相場・確認方法

「介護の仕事を長く続けてきたけど、辞めるとき退職金はもらえるのかな」「そもそも介護職に退職金なんてあるの?」——そんな不安から「介護 退職金」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。

その気持ちは、とても自然なものです。介護の職場は規模も運営元もさまざまで、退職金の有無も職場ごとに違うからです。まわりに聞いても「うちはある」「うちはない」と答えが割れて、余計に不安になりますよね。

この記事では、介護職の退職金について、やさしい言葉で解説します。出る職場・出ない職場の違い、社会福祉施設の退職手当共済、相場の考え方、自分の職場での確認方法まで、順番にまとめました。読み終わるころには、「まず自分は何を確認すればいいか」がはっきりするはずです。

悩む介護士

介護職って退職金あるの?うちの職場、出るのかどうかもわからなくて不安…

ケアワーカーハブ編集部

出る職場・出ない職場の違いと、確認の仕方をやさしく整理します。転職前に知っておきたい点もお伝えしますね。

目次

結論:退職金は「ある職場」と「ない職場」がある

最初に、いちばん大事な結論からお伝えします。

介護職の退職金は、「ある職場」と「ない職場」があります。 退職金は、法律で「必ず払いなさい」と決められたお金ではありません。だから、払うかどうか・いくら払うかは、それぞれの職場のルールで決まります。

そのルールを書いた文書が、就業規則と退職金規程です。就業規則は、職場の働き方のルールをまとめた文書です。退職金規程は、退職金の金額や条件を細かく定めた社内ルールを指します。

覚えておいてほしい要点は、次の3つです。

  • 退職金は法律上の義務ではない。 あるかないかは職場しだい
  • 金額は「勤続年数・給与・制度」で大きく変わる。 相場だけ見ても自分の額はわからない
  • 確認する場所は決まっている。 就業規則・退職金規程、そして共済に入っているか

つまり、「介護職の退職金は平均◯◯円」という数字を探すより、自分の職場の規程を1回見るほうが、ずっと確実です。この記事では、その見方まで具体的に案内します。

退職金の「仕組み」をやさしく知ろう

そもそも退職金とは?「必ずもらえるお金」ではない

退職金とは、退職するときに職場から受け取るまとまったお金のことです。長く働いてくれたことへの「ねぎらい」や、「これからの生活の支え」という意味があります。

ただし、大事な前提があります。退職金は、給料や残業代とちがって、法律で支払いが義務づけられていません。「退職金制度を作るかどうか」は、それぞれの職場の判断にまかされています。

だから、退職金があるかどうかは、就業規則や退職金規程に「書いてあるか」で決まります。逆にいえば、規程に定めがあれば、それは約束されたお金として請求できます。

退職金がある職場・ない職場のちがい

一般的には、次のような傾向があります。ただし、あくまで傾向であって、最後は職場ごとの規程しだいです。

退職金がある傾向の職場退職金がない・少ない傾向の職場
社会福祉法人が運営する特養・老健など小規模な事業所・新しい事業所
歴史が長い・規模が大きい法人立ち上げて間もない民間事業者
正社員(常勤)として働いているパート・アルバイト・派遣
退職金共済に加入している法人共済にも企業年金にも入っていない

(特養=長く住む介護施設 / 老健=家に帰る前にリハビリをする施設)

たとえば、社会福祉法人の特養で正社員として働く人と、立ち上げたばかりの小さな事業所で働く人。同じ介護職でも、退職金の有無が変わることがあります。「介護職だから一律にこう」とは言えない、ということです。

社会福祉施設で働く人の「退職手当共済」

社会福祉法人の施設で働く方に、ぜひ知ってほしい制度があります。それが、退職手当共済(社会福祉施設で働く人のために、法人がお金を積み立てておく共済の仕組み)です。

これは、独立行政法人 福祉医療機構(WAM)(国が作った、福祉や医療を支える組織)が運営しています。加入している法人で働いて退職すると、この共済から退職手当が支払われます。

ポイントは、次のとおりです。

  • 加入するかどうかは、法人(職場)が決める。全員が入っているわけではない
  • 掛け金は法人などが負担する。働く人の給料から毎月引かれるわけではない
  • 支払われる額は勤続年数などで決まる。長く働くほど手厚くなる傾向

自分の職場がこの共済に入っているかは、あとで説明する方法で確認できます。なお、民間の介護会社では、国の制度である中小企業退職金共済(中退共)を使う職場もあります。

退職金の「受け取り方」にも種類がある

退職金と一口に言っても、受け取り方にはいくつかの形があります。自分の職場がどの形かを知っておくと、老後の計画が立てやすくなります。

  • 退職一時金: 辞めるときに、まとめて一括で受け取る形
  • 退職金共済: 退職手当共済や中退共など、外部に積み立てて受け取る形
  • 企業年金・確定拠出年金: 年金のように分けて受け取る形もある

どれになるか、いくらになるかは、やはり退職金規程で決まっています。「相場」を調べる前に、まず自分の職場がどの形かを知ることが第一歩です。

相場・金額の「考え方」

「介護職の退職金の相場」を一言で言えない理由

「介護 退職金 相場」と検索する方は、とても多いです。気持ちはよくわかります。ですが、じつは相場を1つの数字で言うのはむずかしいのです。

理由は、退職金の額が、次の3つで大きく変わるからです。

  • 勤続年数: その職場で働いた年数。長いほど多くなるのが一般的
  • 給与(とくに基本給): 退職金は基本給をもとに計算されることが多い
  • 制度・規程: 共済か一時金か、支給率が何倍かで結果が変わる

たとえば、勤続10年の人が2人いても、一方は制度が手厚く、もう一方は制度がない、ということが実際に起こります。だから「勤続10年なら◯◯円」と一律には言えないのです。

このサイトでは、無責任に相場の数字を並べることはしません。金額は勤続年数・給与・制度で大きく差が出ます。就業規則・退職金規程で確認してください。 これが、退職金について私たちがいちばん伝えたいことです。

退職金額の「決まり方」の一般的な考え方

金額そのものは断定できませんが、「どう決まるか」の考え方は知っておくと役立ちます。多くの職場では、ざっくり次のような形で計算されます。

(イメージ)基本給 × 勤続年数に応じた支給率 × 退職理由による調整

  • 基本給: 手当を除いた基本の給料。ここが計算の土台になることが多い
  • 支給率: 勤続年数が長いほど高くなる「倍率」。規程で決まっている
  • 退職理由: 自己都合か会社都合かで調整されることがある

つまり、同じ職場でも、基本給が高い人・長く勤めた人ほど多くなりやすい、という関係です。具体的な支給率は退職金規程に書かれているので、そこを見るのが唯一の確実な方法です。

なお、退職金の計算のもとになる基本給が気になった方は、あわせて介護職の給料の内訳もご覧ください。

「自己都合」と「会社都合」で変わることがある

退職には、大きく2つの理由があります。

  • 自己都合退職: 自分の意思で辞めること(転職・家庭の事情など)
  • 会社都合退職: 会社の都合で辞めること(倒産・解雇など)

多くの規程では、会社都合のほうが退職金は手厚くなります。反対に、自己都合だと少し減ることがあります。自分から辞める場合は、この点も規程で確認しておくと安心です。

自分の職場に退職金があるか確認する4ステップ

「結局、自分はもらえるの?」——ここがいちばん知りたいところですよね。確認する場所は決まっているので、順番に見ていけば大丈夫です。

ステップ1: 就業規則を見る

まず、職場の就業規則を探します。従業員が10人以上いる事業所には、必ず備えつけられています。

事務所の棚、職員用のパソコン、社内アプリなどで見られることが多いです。「退職金」「退職手当」という言葉がある項目を探してください。

ステップ2: 退職金規程を見る

就業規則の中に「退職金は退職金規程による」と書かれていることがあります。その場合は、別冊の退職金規程を見せてもらいましょう。

ここに、支給の条件・計算方法・支給率などが書かれています。自分の勤続年数を当てはめれば、おおよその見当がつきます。

ステップ3: 共済に入っているか確認する

退職手当共済や中退共に加入している職場なら、その分の退職手当も受け取れます。加入していると、事業所内に加入を知らせる書類が置かれていることもあります。

わからなければ、次のステップで直接聞くのが早いです。

ステップ4: 人事・総務に直接たずねる

書面で見つからないときは、人事や総務の担当者に聞きましょう。聞き方の一例を挙げます。

たとえば「退職金制度について確認したいのですが、退職金規程を見せていただけますか」と聞く形です。事実確認として淡々とたずねれば、失礼にはあたりません。

ひとつ注意です。在職中に「退職金いくらですか」と聞くと、辞める前提だと誤解されることがあります。「将来の生活設計のために知っておきたい」と前置きすると、角が立ちにくいです。

転職するときに知っておきたい退職金の注意点

退職金は、転職のタイミングとも深く関わります。知らずに動くと損をすることがあるので、ここも押さえておきましょう。

勤続年数はリセットされる

退職金は、勤続年数が長いほど多くなるのが一般的です。そして、転職すると、その勤続年数はいったんゼロから数え直しになります。

たとえば、今の職場で7年働いた人が転職すると、次の職場では勤続0年からのスタートです。「あと少しいれば支給率が上がる」という場合は、辞める時期を少し考える価値があります。

退職金が出る「勤続年数の条件」に注意

多くの規程には、「勤続◯年以上でないと退職金は出ない」という条件があります。たとえば「勤続3年未満は支給なし」といった区切りです。

自分がその条件を満たしているかは、辞める前に必ず規程で確認してください。あと数か月で条件を満たすなら、そこまで待つほうが得なこともあります。

円満に辞めることも「お金」を守ること

退職金をきちんと受け取るには、辞め方も大切です。規程どおりの手続きを踏み、引き継ぎをていねいに行いましょう。

辞めるときの進め方は、介護職の円満退職の進め方でくわしく解説しています。転職の時期そのものに迷っている方は、介護職の転職タイミングの見極め方もあわせてどうぞ。

データで見る:介護職の給料と「退職後の備え」

「退職金があてにできないなら、どう備えればいいの」と不安な方へ、客観的な数字も見ておきましょう。

厚生労働省の調査によると、月給で働く介護職員の平均給与は月およそ33.8万円です(手当・ボーナス分を含んだ額面)。ここから税金や保険料が引かれるので、手取りはおよそ27万円前後になります。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」

手取りのくわしい計算は、介護職の手取りはいくら?でも解説しています。給料の水準は全産業の平均より低めなので、「まとまったお金」を自分でも意識して準備することが大切になります。

退職金がある職場なら、それは老後の心強い支えです。一方、退職金が少ない・ない職場なら、早めの自助努力が効いてきます。

モデルケース: 特養で働くBさん(38歳)は、自分の職場が退職手当共済に入っているか知りませんでした。そこで退職金規程を確認したところ、共済に加入済みで、勤続年数に応じて手当が出るとわかりました。金額は規程しだいですが、「制度があるとわかっただけで、将来の見通しが立った」と話しています。

このように、大事なのは「いくらか」を噂で探すことではありません。自分の職場の制度を1回確認することが、いちばんの安心につながります。

退職金以外に「自分で備える」方法もある

退職金があってもなくても、老後のお金を自分で準備する方法があります。ここでは、名前だけでも知っておくと役立つ2つを、軽く紹介します。

  • 企業型DC(企業型確定拠出年金): 会社がお金を積み立て、自分で運用して老後に受け取る制度。導入している職場もある
  • iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金): 自分で申し込んで積み立てる制度。掛け金が税金の面で優遇される

どちらも、うまく使えば「自分でつくる退職金」のような役割を果たします。ただし、運用には値動きのリスクもあります。始める前に、制度の内容をよく調べ、無理のない金額から検討してください。

まずは、今の職場に企業型DCがあるかを確認するのがおすすめです。なければ、iDeCoという選択肢がある、と頭のかたすみに置いておくとよいでしょう。

よくある質問

まとめ:相場を探すより、自分の規程を1回見よう

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 介護職の退職金はある職場とない職場がある。法律上の義務ではない
  • あるかどうか・いくらかは、就業規則と退職金規程で決まる
  • 金額は勤続年数・給与・制度で大きく差が出る。一律の相場では判断できない
  • 社会福祉法人なら退職手当共済に入っていることがある。まず加入の有無を確認
  • 転職では勤続年数がリセットされる。支給の条件や時期に注意

退職金は、長く働いてきた自分へのごほうびのようなお金です。だからこそ、「あるらしい」「ないらしい」という噂で不安になる必要はありません。

就業規則と退職金規程を1回開いてみること——それが、いちばん確実で、いちばん安心できる一歩です。

介護職の退職金の相場はいくらですか?

一律の相場を数字で示すことはできません。退職金は勤続年数・給与・制度で大きく差が出るからです。相場を探すより、自分の職場の退職金規程を確認するほうが確実です。

うちの職場には退職金がないみたいです。違法ですか?

違法ではありません。退職金は法律で義務づけられたお金ではなく、制度を作るかどうかは職場の判断だからです。就業規則に定めがなければ、退職金がない職場もあります。

パートやアルバイトでも退職金はもらえますか?

職場の規程しだいです。正社員だけを対象にする職場が多いですが、パートも対象にする職場もあります。自分が対象かどうかを、退職金規程で確認してください。

転職すると退職金は損になりますか?

勤続年数がリセットされる点には注意が必要です。「勤続◯年以上で支給」という条件や、支給率が上がる区切りの直前なら、辞める時期を調整すると有利なこともあります。

退職金はいつ、どうやって受け取れますか?

多くは退職後にまとめて振り込まれますが、時期や方法は職場や共済によって異なります。退職金規程を確認し、わからなければ人事・総務に流れを聞いておくと安心です。

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