# ケアマネ試験の合格ライン予想と自己採点の目安【2026年版】
「試験が終わったけれど、これで受かっているのか落ちているのか分からず落ち着かない」「そもそも自分に受験資格があるのか自信がない」——そんな気持ちで「ケアマネ試験」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。
ケアマネ試験(正式には介護支援専門員実務研修受講試験)は、合格ラインが毎年「試験が終わったあと」に決まる、少し変わった試験です。だから自己採点をしても、その場では「合格」とはっきり言い切れず、もやもやしてしまうのですね。
この記事では、ケアマネ試験の受験資格・日程・合格ラインの考え方・自己採点のやり方・勉強法を、公的な情報をもとに、できるだけやさしい言葉で解説します。読み終わるころには、「今の自分の点数はどのくらいの位置なのか」「次に何をすればいいのか」がはっきりするはずです。
なお、日程や合格率など年度で変わる数字は「2026年時点」の情報です。受験する年の正式な内容は、必ずお住まいの都道府県の最新の試験案内で確認してください。

ケアマネ試験、難しいって聞くけど、合格ラインってどのくらい?

合格ラインの考え方と自己採点の目安、勉強法まで整理しました。まず全体像をつかみましょう。
結論:合格ラインは「2分野それぞれ約7割+難易度で補正」
最初に結論からお伝えします。
ケアマネ試験の合格ラインは、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2つの分野で、それぞれ正答率およそ7割(約70%)を取ることが基準です。ただし、その年の問題の難しさに応じて、このラインは毎年少しずつ上下に補正されます。
つまり、自己採点の点数だけでは合否は確定しません。大事なポイントは次の3つです。
- 合格には「両方の分野」で基準点を超える必要がある。 片方が満点でも、もう片方が基準に届かなければ不合格です
- 合格ラインはその年の難易度で補正される。 だから正式発表を待つまでは「合格ライン予想(ボーダー予想)」で位置を見るしかありません
- 合格率は近年およそ10〜20%台で、介護のなかでも難関の部類です。落ちても実力不足とは限らないので、必要以上に落ち込まないでください
自己採点で「介護支援分野で7割前後、保健医療福祉分野で7割前後」を超えていれば、まずはひと安心してよいライン、というのが目安です。それでは、順番にくわしく見ていきましょう。
ケアマネ試験の全体像をやさしく整理
① ケアマネとは何をする人?
ケアマネ(ケアマネジャー、正式には介護支援専門員)とは、利用者さん一人ひとりの介護の計画(ケアプラン)を立てて、必要なサービスをつなぐ専門職のことです。介護職のキャリアの「上がり先のひとつ」として人気があります。
資格の王道ルートで言うと、無資格 → 初任者研修(介護の入門資格)→ 実務者研修(その上の資格)→ 介護福祉士(介護でただひとつの国家資格)→ ケアマネ、という並びの、いちばん上のほうに位置します。介護の資格の全体像は介護の資格 種類一覧マップでまとめているので、あわせて読んでみてください。
たとえば、現場で長く介護福祉士として働いてきた方が「もっと利用者さんの生活全体に関わりたい」と考えてケアマネを目指す、というのがよくある流れです。
② 受験資格:2018年からルールが厳しくなった
ここが最初のつまずきポイントです。ケアマネ試験は、2018年(平成30年)から受験資格のルールが大きく変わりました。
今は、次のどちらかの実務経験が原則として必要です。
| 受験資格のパターン | 中身 | 必要な期間の目安 |
|---|---|---|
| 国家資格などに基づく業務 | 介護福祉士・看護師・社会福祉士・医師・理学療法士などの資格で働いた経験 | 通算5年以上かつ900日以上 |
| 相談援助業務 | 生活相談員・支援相談員・相談支援専門員などとして相談にのった経験 | 通算5年以上かつ900日以上 |
たとえば介護福祉士の資格を取ってから、現場で5年(実働900日以上)働くと、ケアマネ試験の受験資格が得られる、というイメージです。
ここで注意したいのは、2018年より前にあった「無資格でも実務10年で受験できる」といったルートは、今は使えないということです。「昔は受けられたはず」と思っている方は、必ず最新の受験資格を確認してください。
③ 試験日程:例年10月に都道府県が実施
ケアマネ試験は、国ではなく各都道府県が実施主体です。だから申込み先も、試験会場も、合格発表も、お住まいの(または働いている)都道府県ごとに行われます。
例年のおおまかな流れは次のとおりです(2026年時点の一般的なスケジュール。年度・都道府県で前後します)。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 6月〜7月ごろ | 受験の申込み受付(都道府県ごと) |
| 10月ごろ | 試験本番(例年10月の日曜に実施されることが多い) |
| 11月〜12月ごろ | 合格発表・合格ラインの公表 |
| 発表後 | 合格者は「実務研修」を受けて、はじめて登録できる |
申込みは例年6〜7月ごろで、意外と早いのが落とし穴です。「秋の試験だから」とのんびりしていると、申込みに間に合わないことがあります。受験する年の正式な日程は、必ずお住まいの都道府県の試験案内で確認してください。
④ 出題内容と配点:60問・2分野
試験はマークシート方式で、全部で60問あります。この60問が、次の2つの分野に分かれています。
- 介護支援分野(25問)——ケアプランの作り方や介護保険制度の仕組みなど
- 保健医療福祉サービス分野(35問)——医療やリハビリ、福祉サービスの知識など
1問1点で、合計60点満点です。ここで大事なのは、「合計点」ではなく「分野ごと」に合格ラインが決まるという点です。この仕組みが、次の合格ラインの話につながります。
合格ラインの考え方と自己採点のやり方
合格ラインは「毎年あとから」決まる
ケアマネ試験の合格ラインは、多くの資格試験のように「〇点以上で合格」と最初から決まっているわけではありません。
基準は「各分野の正答率およそ7割(約70%)」ですが、その年の問題が難しければラインは下がり、やさしければ上がる、というように難易度で補正されます。だから正式なラインは、試験が終わって採点が集計されたあと、合格発表のときに公表されます。
たとえば「介護支援分野は例年より問題が難しかった」という年は、7割より少し低い点数でも基準を満たす、という調整が入ることがあります。逆にやさしい年はラインが上がります。
自己採点の手順(5ステップ)
試験当日〜翌日にかけて、次の手順で自己採点をすると位置がつかめます。
1. 試験直後に、自分の解答をメモしておく。 問題冊子に自分が選んだ番号を書き込んでおくと、あとで照合できます
2. 解答速報を確認する。 資格スクールや受験対策サイトが、試験の当日〜数日以内に「解答速報(正解の予想)」を公開します
3. 分野ごとに分けて点数を数える。 「介護支援分野で何点」「保健医療福祉分野で何点」と、必ず2つに分けて数えます(合計だけ数えても意味がありません)
4. 各分野で7割前後を超えているか見る。 介護支援分野25問なら約18問前後、保健医療福祉分野35問なら約25問前後が7割の目安です
5. ボーダー予想(合格ライン予想)と照らし合わせる。 スクール各社が「今年のボーダーは〇点前後か」という予想を出すので、それと自分の点数を比べます
自己採点の3つの注意点
- 解答速報は「予想」なので、まれに訂正される。 複数のスクールの速報を見くらべると安心です
- 合計点で安心しない。 「合計42点だから大丈夫」と思っても、片方の分野が基準に届いていなければ不合格です
- ボーダーぎりぎりの人は、確定発表まで待つしかない。 つらい期間ですが、この間に実務研修の日程だけ調べておくと、合格していたときに動きやすくなります
たとえば「介護支援分野は余裕で超えたけれど、保健医療福祉分野が7割ちょうど」という人は、正式発表までドキドキする「ボーダー勢」です。この場合は結果を待ちつつ、落ちていた場合の再挑戦計画も軽く考えておくと、気持ちが楽になります。
データで見る:ケアマネ試験の難易度と勉強法
「勉強してもなかなか受からない」と聞いて不安な方のために、客観的な数字と、それをふまえた勉強のコツを紹介します。
ケアマネ試験の合格率は、近年およそ10〜20%台で推移していて、介護に関わる資格のなかでも難関の部類に入ります。
これは、介護福祉士の合格率が近年およそ7〜8割であることとくらべると、かなり狭き門だとわかります。介護福祉士の難易度が気になる方は介護福祉士の合格率推移と難易度もあわせてどうぞ。落ちる人が多いのは、あなたの努力不足というより、そもそも難しい試験だからです。
だからこそ、勉強法には次の3つのコツがあります。
- 配点の大きい保健医療福祉分野(35問)を落とさない。 問題数が多いぶん、ここの得点が合否を分けやすいです
- 介護保険制度の「仕組み」を丸暗記でなく理解する。 制度は改正されるので、なぜそうなっているかを押さえると応用がききます
- 過去問を「分野ごとに」何度も解く。 自己採点と同じく、分野ごとに弱点を見つけて埋めていくのが近道です
モデルケース: 介護福祉士として特養で6年働くBさん(38歳)が、受験資格を満たしたのをきっかけに挑戦した場合を考えます。仕事の後の1日30分+休日にまとめて、市販テキストと過去問を半年間。夜勤の待機時間も一問一答アプリで活用しました。1回目はボーダーで涙をのみ、2回目で合格——というのは、忙しい現場で働く受験者にはよくあるペースです。ケアマネになると資格手当や役職につながり、年収アップも見込めます(→介護福祉士の年収でキャリアと収入の関係を解説)。
独学が不安な方は、通信講座や対策スクールを使う手もあります。費用や日程は各社で違うので、まずは複数の資料を取り寄せて見くらべるのがおすすめです。
よくある質問
まとめ:合格ラインは「分野ごと7割+補正」。まずは自己採点を分野別に
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ケアマネ試験の合格ラインは2分野それぞれ約7割が基準で、その年の難易度で補正される
- 自己採点は合計ではなく「分野ごと」に数える。片方だけ高くても合格できない
- 合格率は近年およそ10〜20%台で難関。落ちても実力不足とは限らない
- 申込みは例年6〜7月ごろと早め。受験する年の日程は都道府県の案内で必ず確認
ケアマネ試験は、合格ラインが後から決まるぶん、自己採点のあとの「待つ時間」がつらい試験です。でも、分野ごとに7割前後を超えていれば、あなたはもう十分に合格圏内にいます。もし今回届かなくても、足りなかった分野がわかっていれば、次はぐっと近づけます。まずは落ち着いて、分野別の自己採点から始めてみてください。
- 自己採点で何点あれば合格の可能性が高いですか?
-
分野ごとに見て、介護支援分野(25問)で約18問前後、保健医療福祉分野(35問)で約25問前後、つまりそれぞれ7割前後を超えていれば、まずは合格圏内の目安です。ただし合格ラインはその年の難易度で補正されるので、正式発表までは「可能性が高い」までしか言えません。両分野そろって超えていることが大切です。
- ケアマネ試験は年に何回ありますか?
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年に1回だけです。例年10月ごろに、各都道府県で実施されます。回数が少ないぶん、1回の重みが大きい試験です。申込みは例年6〜7月ごろと早めなので、受験する年の日程を都道府県の試験案内で早めに確認してください。
- 受験資格があるか、どうやって確認すればいいですか?
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まず「自分が持っている国家資格(介護福祉士・看護師など)で働いた期間」または「相談援助の仕事をした期間」が、通算5年以上かつ900日以上あるかを数えます。判断が難しい場合は、お住まいの都道府県の担当窓口や、勤務先の管理者に相談するのが確実です。2018年より前の古いルートは今は使えない点に注意してください。
- 落ちたら、また最初からやり直しですか?
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いいえ。ケアマネ試験は年1回の一発勝負ですが、落ちても受験資格がなくなるわけではありません。翌年また挑戦できます。自己採点で「どちらの分野が足りなかったか」がわかっていれば、次はそこを重点的に対策できます。1回目はボーダーで、2回目で合格する人も多い試験です。
- 合格したら、すぐにケアマネとして働けますか?
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試験に合格しただけでは、まだケアマネとして働けません。合格後に「実務研修」という研修(数十時間の講義・演習)を受け、修了して都道府県に登録し、「介護支援専門員証」を交付されて、はじめて仕事ができます。試験はゴールではなくスタートラインだと考えておきましょう。
- 厚生労働省「介護支援専門員(ケアマネジャー)に関する情報」
- 各都道府県「介護支援専門員実務研修受講試験 実施要項」[受験する都道府県の最新版を確認]
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(関連資格の合格状況)
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