MENU

介護の資格 種類一覧マップ|取る順番と費用をまとめて解説

# 介護の資格 種類一覧マップ|取る順番と費用をまとめて解説

「介護の資格って種類が多すぎて、どれから取ればいいのかわからない」「初任者研修、実務者研修、介護福祉士……名前は聞くけど違いが正直ピンとこない」——そんなモヤモヤを抱えて「介護 資格 種類」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。

その戸惑いは、とても自然なものです。介護の資格は「入門」から「国家資格」まで階段のように何段もあり、名前も似ているので混乱して当然です。でも安心してください。全体の地図さえつかめば、「自分は今どこにいて、次にどこへ進めばいいか」がはっきり見えてきます。

この記事では、介護のおもな資格を「費用」「期間」「難易度」「取るメリット」つきの一覧表にまとめ、さらに取る順番を地図のように整理して解説します。読み終わるころには、「まず自分が取るべき資格はこれだ」と迷わず決められるはずです。

悩む介護士

介護の資格っていろいろあって、どれから取ればいいのか分からない…。

ケアワーカーハブ編集部

大丈夫です。種類・費用・取る順番を一枚のマップに整理しました。あなたに合う一歩が見つかります。

目次

結論:介護の資格は「王道ルート」を順番に上がるのが基本

最初に結論からお伝えします。

介護の資格はたくさんありますが、キャリアの中心になる資格は次の5段階です。この順番に上がっていくのが「王道ルート」と呼ばれる、いちばん分かりやすい道すじです。

無資格 → 介護職員初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士 → ケアマネジャー

この地図さえ頭に入れておけば、細かい資格が出てきても迷いません。まず押さえてほしい要点は次の3つです。

  • 無資格でも介護の仕事は始められる。 働きながら、下から順に資格を取っていくのが王道です
  • 最初の一歩は「介護職員初任者研修」。 約130時間の講座を受ける介護の入門資格で、ここがスタートラインです
  • ゴールの目安は「介護福祉士」。 介護でただひとつの国家資格で、給料アップに直結します

ケアマネジャー(利用者さんの介護の計画を立てる専門職)は、その先にあるキャリアの上がり先のひとつです。すべての人が目指す必要はありません。それでは、資格の全体像を地図として見ていきましょう。

介護の資格 種類一覧マップ(全体像)

介護の資格は、大きく「キャリアの背骨になる資格」と「専門分野をプラスする資格」に分けると整理しやすくなります。まずは背骨のほうから見ていきましょう。

キャリアの背骨になる4つの資格+ケアマネ

介護職として働くうえで軸になるのが、次の資格です。下から順に取っていくのが基本の流れです。

資格名どんな資格か位置づけ
無資格・未経験資格なしで働ける仕事もあるスタート地点
介護職員初任者研修介護の入門資格(約130時間の講座)1段目
実務者研修初任者研修の上位。介護福祉士受験に必要2段目
介護福祉士介護でただひとつの国家資格3段目(ゴールの目安)
ケアマネジャー介護の計画を立てる専門職。介護支援専門員その先の上がり先

たとえるなら、初任者研修が「自動車の仮免許」、実務者研修が「本免許の教習を終えた状態」、介護福祉士が「運転免許を取った状態」に近いイメージです。段階を追って、できることと信頼が増えていきます。

費用・期間・難易度・メリット 早わかり一覧表

それぞれの資格を「お金」「時間」「むずかしさ」「取るとどうなるか」で比べてみましょう。金額や期間は、通うスクール(教習所のような資格の学校)や地域によって幅があるので、あくまで目安として見てください。

資格費用の目安期間の目安難易度取るメリット
初任者研修およそ5万〜10万円1〜4か月やさしい(修了試験は落とすための試験ではない)未経験でも採用されやすくなる。訪問介護の身体介護ができる
実務者研修およそ10万〜20万円(初任者研修を持っていると割引)約6か月ふつう(レポート中心)介護福祉士の受験に必須。たん吸引などの知識も学べる
介護福祉士受験手数料およそ1万8千円ほか実務3年など+受験勉強やや難しい(合格率は近年およそ7〜8割(第37回・2025年は78.3%)(第37回・2025年は78.3%)(第37回・2025年は78.3%))国家資格。資格手当がつき給料が上がりやすい
ケアマネジャー受験手数料は都道府県で異なる実務経験5年など+受験勉強難しい(合格率は近年およそ10〜20%台)計画を立てる専門職へ。デスクワーク中心の働き方も

介護福祉士の合格率(近年およそ7〜8割)とケアマネの合格率(近年およそ10〜20%台)は、社会福祉振興・試験センターや各都道府県が公表している数字です。この差を見るだけでも、ケアマネがぐっと難関になることが分かります。くわしくは介護福祉士の合格率と難易度の記事でも解説しています。

専門分野をプラスする資格・研修

背骨の資格とは別に、「特定の場面で役立つ力」を足す資格や研修もあります。すべてを取る必要はなく、自分の職場や興味に合わせて選ぶものです。

  • 認知症介護基礎研修: 認知症のある方へのケアの基礎を学ぶ研修。無資格で介護に携わる人には受講が義務づけられています
  • 喀痰吸引等研修(かくたんきゅういん): たんの吸引など、医療的なケアを一定の条件で行うための研修。実務者研修でも基礎を学びます
  • 福祉用具専門相談員: 車いすや介護ベッドなどの福祉用具を、利用者さんに合わせて選ぶアドバイザーの資格
  • 同行援護・行動援護従事者: 目の不自由な方や、判断に支援が必要な方の外出を手助けする専門研修
  • 社会福祉士・精神保健福祉士: 福祉全般の相談にのる国家資格。介護の枠を超えた相談援助の専門職です

たとえば、福祉用具のレンタル会社で働きたいなら福祉用具専門相談員、認知症ケアを深めたいなら認知症介護の研修、というように、進みたい方向に合わせて足していくイメージです。

「国家資格・公的資格・民間資格」の違い

資格には「国のお墨付きの強さ」に段階があります。ここも知っておくと選ぶときに迷いません。

種類意味介護での例
国家資格法律に基づく、いちばん強い資格介護福祉士・社会福祉士
公的資格国や自治体が関わる研修・資格初任者研修・実務者研修・ケアマネ
民間資格企業や団体が独自に認定する資格レクリエーション介護士 など

「介護福祉士だけが国家資格」という点は、よく聞かれるポイントなので覚えておくと便利です。初任者研修や実務者研修は国家資格ではありませんが、キャリアに欠かせない大切な公的資格です。

資格を取る順番:どこから始めればいい?

ここからは、「じゃあ自分は何から取ればいいの?」に答えていきます。今の状況別に、おすすめの順番を整理しました。

① 無資格・未経験の人:まずは初任者研修から

介護がまったくはじめての方は、介護職員初任者研修から始めるのが王道です。理由はシンプルで、いちばんやさしく、費用も期間もいちばん軽いからです。

1. 初任者研修のスクールに申し込む(通学+一部オンラインが主流)

2. 約130時間の講座を1〜4か月かけて受ける

3. 最後に修了試験(落とすための試験ではありません)を受けて修了

たとえば、平日に働きながら土日だけ通えば、3〜4か月ほどで取れるのが一般的です。働きながら取る具体的なコツは、初任者研修を働きながら取る方法の記事にまとめています。

注意点: 「初任者研修を飛ばして、いきなり実務者研修を受ける」という選び方もアリです。介護福祉士まで一直線に目指すと決めている人は、そのほうが結果的に安く・早く済む場合があります。ただし内容はいきなり難しくなるので、まったくの未経験の方はまず初任者研修から慣らすほうが安心です。

② すでに現場で働いている人:実務者研修へ

もう介護の現場で働いていて、初任者研修を持っている(または実務経験がある)方は、次の実務者研修に進みましょう。これは介護福祉士を受験するために必ず必要になる資格です。

  • 初任者研修を持っている人は、その分の講座が免除されて費用が安くなります
  • レポート学習が中心で、通学の日数は初任者研修より少なめです
  • ここでたんの吸引などの医療的ケアの基礎も学びます

つまり、実務者研修は「介護福祉士への必須の通り道」です。介護福祉士を目指すなら、避けては通れません。

③ 介護福祉士を目指す人:実務経験3年+実務者研修

介護福祉士(介護でただひとつの国家資格)を受験するには、いくつかのルートがあります。働きながら目指す人にいちばん多いのが、次のルートです。

1. 介護の現場で3年以上(従事日数などの条件あり)働く

2. 実務者研修を修了する

3. 年に1回の国家試験(例年1月ごろ)を受けて合格する

「3年の実務経験」と「実務者研修」の両方がそろって、はじめて受験できる、と覚えておいてください。合格率は近年およそ7〜8割(第37回・2025年は78.3%)(第37回・2025年は78.3%)(第37回・2025年は78.3%)で、しっかり対策すれば十分に手が届く試験です。介護福祉士を取ると資格手当がつき、給料が上がりやすくなります(→ 介護職の給料の記事)。

④ さらに上を目指す人:ケアマネジャー

介護福祉士などとして一定期間(相談援助や介護の実務が通算5年など)働くと、ケアマネジャー(介護支援専門員)の試験を受けられます。

  • 試験は各都道府県が例年10月に実施します
  • 合格率は近年およそ10〜20%台と、介護資格のなかでは最難関です
  • 合格後に研修を受けて、はじめてケアマネとして登録できます

ケアマネは、利用者さんの介護の計画(ケアプラン)を立てる専門職です。体力を使う直接の介護から、計画づくりや調整というデスクワーク中心の働き方に移りたい人にとって、大きなキャリアの選択肢になります。

資格ごとの取り方をもっとくわしく知りたい方は、介護資格の取り方ロードマップの記事で、無資格から介護福祉士までの最短ルートを図解しています。

費用を抑える・無料で資格を取る方法

「資格は取りたいけど、5万も10万も出すのは正直きつい」——そう感じる方は多いはずです。じつは、費用を大きく減らしたり、実質0円で取ったりする方法があります。

使える制度は大きく3つ

  • 職場の資格取得支援制度: 施設が受講料を負担してくれる制度です。「働きながら初任者研修や実務者研修を無料で取れる」職場は珍しくありません。求人票の「資格取得支援あり」の記載を確認しましょう
  • ハローワークの職業訓練: 国の制度で、条件を満たせば受講料が無料(テキスト代などの自己負担のみ)で初任者研修などを受けられます。求職中の方が対象です
  • 未経験者の採用とセットの支援: 「入社後に会社の費用で資格を取れる」サービスもあります。無資格・未経験から、働きながら0円で資格取得を目指せる仕組みです

たとえば、無職の期間にハローワークの職業訓練で初任者研修を無料で取り、その資格を持って就職する、という進み方をする人もいます。順番を工夫するだけで、負担はぐっと軽くなります。

スクール選びは「資料を並べて比べる」のが失敗しないコツ

初任者研修や実務者研修は、ニチイ・三幸福祉カレッジ・未来ケアカレッジなど、いくつものスクールが開講しています。どこが一番と一概には言えず、大切なのは「自分の生活に合うか」です。

比べるときのポイントは次の4つです。

1. 費用: 割引やキャンペーンで数万円変わることもある

2. 通いやすさ: 家や職場から近いか、通う日数はどれくらいか

3. 振替のしやすさ: 急なシフトで休んでも、別日に振り替えられるか

4. 就職のサポート: 修了後の就職相談や紹介があるか

こうした条件は、1社ずつ調べると大変です。複数のスクールの資料をまとめて取り寄せて、費用と日程を並べて見比べるのが、いちばん早くて確実です。

データで見る:資格が給料と働き方を変える

「資格を取ると、本当に生活は変わるの?」という疑問に、数字とモデルケースで答えます。

厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査」によると、月給で働く介護職員の平均給与は月額およそ33.8万円(手当・ボーナス込みの額面)です。そして、資格の有無で給料に差がつくのが介護の世界の特徴です。介護福祉士には資格手当がつくため、無資格の人より高くなる傾向があります。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」

年収500万円といった水準も、「介護福祉士などの資格 + 主任などの役職 + 夜勤 + 処遇改善(介護職員の給料を上げるために国が事業所へお金を上乗せする仕組み)」を積み上げれば、届きうる目標です。その土台になるのが、やはり資格です。

モデルケース: 無資格で入社したBさん(25歳)が、1年目に職場の支援制度で初任者研修を取り、3年目に実務者研修、4年目に介護福祉士に合格したとします。資格手当がつくことで、無資格のころと比べて月々の手当が増え、任される仕事の幅も広がりました。同じ職場でも、資格の階段を上がるだけで待遇が変わっていく——これが介護のキャリアの基本の形です。(※金額はモデルケースであり、施設や地域で差があります)

数字の裏づけからも言えるのは、「資格は、努力が給料という形で返ってきやすい投資」だということです。しかも多くは働きながら、費用を抑えて取れます。

よくある質問

まとめ:地図を持てば、資格選びはもう迷わない

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 介護の資格は「無資格 → 初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士 → ケアマネ」の王道ルートが基本
  • 未経験の最初の一歩は初任者研修。ゴールの目安は国家資格の介護福祉士
  • 費用は職場の支援制度・ハローワーク・採用とセットの支援で大きく抑えられる
  • 資格は給料と働き方に直結する。下から順に、働きながら上がっていけばいい

介護の資格は種類こそ多いですが、地図さえ持っていれば迷いません。全部を一度に取る必要はなく、今の自分に合う一段目から、一歩ずつ上がっていけば大丈夫です。まずは気になる資格の資料を取り寄せて、費用と日程を見比べるところから始めてみてください。

介護の資格で、まず取るべきなのはどれですか?

未経験の方は、まず介護職員初任者研修から始めるのがおすすめです。いちばんやさしく、費用も期間も軽い介護の入門資格だからです。ここを取るだけで、応募できる求人がぐっと増えます。介護福祉士まで一直線に目指すと決めている人は、いきなり実務者研修から入る選び方もあります。

資格がなくても介護の仕事はできますか?

はい、無資格・未経験でもできる介護の仕事はあります。ただし、無資格のうちは認知症介護基礎研修(認知症ケアの基礎を学ぶ研修)の受講が義務づけられています。また、訪問介護で体に触れる介助(身体介護)をするには初任者研修以上が必要です。無資格で働き始めて、あとから資格を取る人がたくさんいます。

初任者研修と実務者研修は、何が違うのですか?

初任者研修は「介護の入門」、実務者研修は「その上位のステップ」です。実務者研修は介護福祉士の受験に必ず必要で、たんの吸引などの医療的ケアの基礎も学びます。初任者研修を持っていると、実務者研修の一部が免除されて費用が安くなります。介護福祉士を目指すなら、両方とも通る道になります。

資格を取るお金がありません。無料で取る方法はありますか?

あります。おもな方法は3つです。①職場の資格取得支援制度(受講料を施設が負担)、②ハローワークの職業訓練(受講料無料、テキスト代などのみ自己負担)、③未経験者の採用とセットで会社の費用で取れる仕組みです。「資格取得支援あり」の求人を選べば、実質0円で初任者研修を取れることも珍しくありません。

ケアマネは介護福祉士より上の資格ですか?

「上」というより、役割が違う専門職です。介護福祉士が体を使った直接の介護のプロなら、ケアマネは介護の計画を立てて調整するプロです。ケアマネの受験には実務経験(通算5年など)が必要で、合格率も近年およそ10〜20%台と難関です。直接介護から計画づくりの仕事に移りたい人にとって、大きなキャリアの選択肢になります。

出典
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次