# 20代の介護転職|未経験・第二新卒のキャリアの作り方
「今の仕事を、この先ずっと続ける自信がない」「手に職をつけて、長く働ける場所に移りたい」——そんな気持ちで「介護 転職 20代」と検索した方も多いと思います。
20代での転職は、大きな決断です。まわりが「石の上にも三年」と言うなかで、環境を変えるのは勇気がいります。
でも安心してください。20代は、介護の世界でいちばん歓迎される年代です。若さも、伸びしろも、これからの長い時間も、すべてがあなたの味方になります。
この記事では、20代で介護へ転職する道を、公的なデータをもとにやさしく解説します。未経験や第二新卒(学校を出て数年で転職する若手)からの始め方、資格でキャリアを作る流れ、志望動機の伝え方までまとめました。読み終わるころには、最初の一歩がはっきり見えるはずです。

20代で介護に転職して大丈夫かな。未経験だし、将来も不安…。

20代の伸びしろは大きな武器です。未経験からのキャリアの作り方を、順番にお伝えしますね。
結論:20代の介護転職は「強みだらけ」。今が始めどき
先に結論からお伝えします。
20代なら、未経験でも第二新卒でも、介護への転職はとても有利です。 介護は人手不足が続いていて、若い人ほど歓迎されるからです。資格がなくても、経験がなくても、スタートできます。
大事なポイントは、次の3つです。
- 20代の「若さ・伸びしろ・長い時間」は、介護では最強クラスの武器になる
- 未経験・第二新卒歓迎の求人が多い。 まずは無資格・未経験で入り、働きながら資格を取る道が王道です
- 資格を階段のように取っていけば、給料もキャリアも右肩上がりにできる
介護は「今つらいから逃げる場所」ではありません。20代のうちに飛び込めば、40代・50代になっても食べていける「一生モノの技術」が身につく仕事です。それでは、順番にくわしく見ていきましょう。
20代が介護で有利な4つの強み
「未経験だし、若いから何もできない」と感じているなら、それは大きな誤解です。介護の現場では、20代というだけで評価される場面がたくさんあります。ここでは、その強みを4つに分けて説明します。
① 若さと素直さ — いちばん教えたくなる存在
介護の現場は、いろいろな年代の人が働いています。そのなかで20代は「これから育てたい若手」として大切にされます。
先輩は、素直に「教えてください」と言える人を、いちばん応援したくなるものです。たとえば同じミスをしても、若い人には「次はこうしようね」と前向きに指導が入ります。この空気は、20代ならではの特権です。
② 伸びしろと長期キャリア — 会社が投資したくなる
施設側は、若い人に資格を取ってほしいと考えています。長く働いてくれる可能性が高く、将来のリーダー候補になるからです。
そのため、資格取得の費用を出してくれる職場も少なくありません。20代は「これから何十年も戦力になる人」として、会社が投資したくなる年代なのです。
③ 体力 — 現場でそのまま活きる
介護は体を使う仕事です。移乗(ベッドから車いすへ移す介助)や入浴の介助など、力と体力が求められる場面があります。
20代の体力は、それだけで現場の即戦力です。もちろん腰を痛めない体の使い方は学ぶ必要がありますが、若さは大きなアドバンテージになります。
④ やり直しがきく — 失敗を怖がらなくていい
20代のいちばんの強みは、時間がたっぷりあることです。仮に「合わなかった」と感じても、また別の道を選び直せます。
介護で身につく知識は、看護・福祉・医療の現場でも通用します。20代で介護を経験しておくことは、その後どんな道に進むとしても財産になります。
なぜ未経験・第二新卒が歓迎されるのか
「経験がないのに、本当に採用してもらえるの?」と不安に思うかもしれません。ここでは、その背景をデータから説明します。
介護は「売り手市場」— 人を探しているのは施設側
介護の業界は、働きたい人よりも求人のほうが多い状態が続いています。これを売り手市場(働く人が仕事を選べる状況)と呼びます。
介護の有効求人倍率(働きたい人1人に対して求人が何件あるかの数字。高いほど人手不足)は、全産業の平均よりも大幅に高い水準です。つまり、施設のほうが「来てほしい」と手を挙げている状態なのです。
だからこそ、未経験や第二新卒でも入りやすい。これは「レベルが低いから誰でも入れる」という意味ではありません。「一人でも多く、長く働ける人に来てほしい」という切実な事情があるからです。
無資格・未経験OKの求人がたくさんある
介護は、資格がなくてもできる仕事から始められます。食事の配膳、見守り、シーツ交換など、最初は先輩と一緒にできる仕事から覚えていきます。
「未経験歓迎」「無資格OK」と書かれた求人はとても多いです。まずは働きながら現場に慣れ、そのあとで資格を取る——この順番が20代の王道ルートです。
未経験からの具体的な始め方は、介護職の未経験からの転職ガイドでくわしく解説しています。あわせて読んでみてください。
第二新卒は「一度社会に出た経験」がプラス
第二新卒とは、学校を出て数年以内に転職する若手のことです。「すぐ辞めたと思われないかな」と心配する人もいますが、介護ではむしろ歓迎されます。
一度どこかで働いた経験があると、あいさつ・報連相(報告・連絡・相談)・時間を守るといった基本が身についています。介護の現場では、この基本ができることがとても大切にされます。
資格を取ってキャリアを作る3ステップ
20代の介護は、資格を階段のように上っていくことで、給料もできる仕事も増えていきます。ここでは、そのステップを順番に紹介します。あせる必要はありません。1段ずつで大丈夫です。
ステップ1. 介護職員初任者研修(入門資格)
まず最初の資格が初任者研修です。介護の入門資格で、130時間の講座を受けて取る「介護のスタートライン」です。
働きながら夜間や土日のコースで取る人が多いです。費用や期間はスクールや地域によって差があります。無資格で入ってから、職場の補助で取るケースもよくあります。
ステップ2. 介護福祉士実務者研修(次のステップ)
次が実務者研修です。初任者研修の次のステップの資格で、介護福祉士の受験に必要になります。
科目は幅広く、医療的ケア(喀痰吸引などの基礎)も学びます。学習時間はおおむね450時間程度が目安です。ただし、初任者研修などを持っていると一部の科目が免除されます。時間や費用はスクールで差があります。
ステップ3. 介護福祉士(国家資格)
そして目標になるのが介護福祉士です。介護でただひとつの国家資格で、給料アップに直結します。
受験には、実務経験と実務者研修の修了などの条件があります。合格率は近年およそ7〜8割(第37回・2025年は78.3%)で、第37回(2025年)は78.3%でした。しっかり準備すれば十分に手が届く試験です。(出典:社会福祉振興・試験センター)
資格を取ると、資格手当(資格を持つ人に上乗せされる手当)がつく職場が多いです。国の統計では、介護職員の平均が月およそ33.8万円なのに対し、介護福祉士は平均で月およそ35万円と、資格による差が生まれています。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」)
資格の全体像と取り方の順番は、介護資格の取り方ガイドにまとめてあります。介護福祉士そのものについては、介護福祉士とは?もあわせてどうぞ。
3つの資格ステップの比較表
| ステップ | 資格 | 位置づけ | 20代での目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 初任者研修 | 入門資格 | 入職後すぐ〜1年で |
| 2 | 実務者研修 | 介福受験に必要 | 2〜3年目で |
| 3 | 介護福祉士 | 唯一の国家資格 | 実務経験を積んでから |
この階段は、20代のうちに上りきれる十分な時間があります。あせらず、1段ずつ確実に進めば大丈夫です。
20代の志望動機の伝え方
転職の面接で必ず聞かれるのが志望動機です。「経験がないと話すことがない」と悩む人が多いですが、20代には20代の伝え方があります。
ウソの美談はいらない。正直な理由でいい
介護の面接では、立派すぎる志望動機は必要ありません。「祖母の介護がきっかけ」でも「安定して長く働きたい」でも、正直な理由で大丈夫です。
大切なのは、「なぜ介護なのか」と「長く続けたい気持ち」が伝わることです。採用する側は、すぐ辞めない人・素直に学ぶ人を求めています。
20代の志望動機の作り方(3つの型)
- きっかけ: なぜ介護に興味を持ったか(家族の介護、人と関わる仕事がしたい、など)
- 今の自分の強み: 若さ・体力・前職で身につけた基本(あいさつ、時間を守る力など)
- これから: 資格を取って長く働きたい、という前向きな意思
たとえば「人と関わる仕事がしたくて、体力のある20代の今こそ挑戦したいと思いました。働きながら初任者研修を取り、いずれ介護福祉士を目指したいです」——これで十分に伝わります。
未経験でも通る志望動機の作り方は、介護職の志望動機の書き方・例文でさらにくわしく紹介しています。
第二新卒は「前の仕事」をマイナスに語らない
前の職場を辞めた理由を聞かれても、悪口や不満で答えないのがコツです。「もっと長く続けられる仕事を探した結果、介護にたどり着いた」と前向きに伝えましょう。
過去よりも、これからどうしたいかを話す。これが第二新卒の面接でいちばん効きます。
20代から描く長期のキャリアパス
介護は「入って終わり」の仕事ではありません。20代から始めれば、40代・50代に向けて着実にステップアップできます。ここでは、そのゴールのイメージを持ってもらいます。
現場から広がる、いくつもの道
介護のキャリアは、介護福祉士のあとも続きます。たとえば次のような道があります。
- 現場のリーダー・主任: チームをまとめる役割。役職手当がつく
- ケアマネジャー: 利用者さんの介護の計画を立てる専門職。介護職の上がり先のひとつ
- 生活相談員・サービス提供責任者: 利用者さんや家族との調整を担う役割
- 管理職・施設長: 施設全体を運営する立場
どの道も、20代のうちに現場経験を積むことが土台になります。焦らず一歩ずつでも、選択肢はどんどん広がっていきます。
現場のリアル:数字とモデルケース
給料の話も正直にしておきます。国の統計では、月給で働く介護職員の平均給与は月およそ33.8万円(手当・賞与込みの額面)です。ここから税金や保険料が引かれ、手取りはおよそ27万円前後になります。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」)
正直に言えば、全産業の平均と比べると、介護の給料は高いほうではありません。ただし、資格・役職・夜勤・処遇改善加算(介護で働く人の給料を上げるため、国が事業所へお金を上乗せする仕組み)で、上げていく余地があります。
モデルケース: 22歳・未経験で特養(長く住む介護施設)に入ったBさん。1年目に初任者研修、3年目に実務者研修を取りました。5年目に介護福祉士に合格し、資格手当がつきました。20代後半には現場のリーダー候補に。「あのとき飛び込んでよかった」と話しています。
20代で始めれば、こうした階段を30代前半までに上りきることも十分に可能です。長期で見れば、給料もキャリアも安定していきます。
正社員として腰を据えて働く道については、介護職の正社員という働き方もあわせて読んでみてください。
よくある質問
20代の介護転職で気をつけたい3つの落とし穴
有利な20代でも、選び方を間違えると「思っていたのと違った」となることがあります。うまくいかなかった例も正直にお伝えします。ここを押さえておけば、失敗は防げます。
① 給料や雰囲気を確かめずに、勢いで決める
「未経験歓迎」の求人はたくさんあります。だからこそ、最初の1社を勢いだけで決めてしまう人がいます。
給料の仕組み、休みの取りやすさ、教えてくれる体制。この3つは、応募前や見学で必ず確かめましょう。見学を断る職場は、少し慎重に見たほうが安心です。
② 資格支援があるか確認しない
20代の武器は「働きながら資格を取れること」です。ところが、資格の費用を出してくれるかは職場でまちまちです。
求人票や面接で「資格取得の補助はありますか?」と聞いてみてください。あなたを育てる気がある職場かどうかが、この質問でよく分かります。
③ 「若いから」と無理をしすぎる
体力があるからと、夜勤や残業を詰め込みすぎる人がいます。20代でも、無理が続けば体を壊します。
長く続けることが、いちばんのキャリアづくりです。最初のうちは、少し余裕のあるペースで慣れていきましょう。
まとめ:20代の一歩が、一生モノの技術になる
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 20代は介護でいちばん歓迎される年代。 若さ・伸びしろ・長い時間がすべて武器になる
- 介護は売り手市場。未経験・第二新卒でもスタートできる
- 初任者研修→実務者研修→介護福祉士と資格を階段状に取れば、給料もキャリアも上がっていく
- 志望動機は正直な理由でいい。 「長く続けたい気持ち」が伝われば十分
20代での転職は勇気がいります。でも、若いうちに飛び込むほど、身につく技術は深く、キャリアの選択肢は広がります。
介護で得るものは、給料だけではありません。「人の役に立てる」実感と、「どこでも通用する技術」は、これからの長い人生を支える財産になります。まずは求人を1つ見てみるところから、小さく始めてみてください。
- 20代・未経験で本当に採用してもらえますか?
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はい、十分に可能です。介護は人手不足の売り手市場で、若い未経験者を歓迎する求人がたくさんあります。まず無資格・未経験で入り、働きながら初任者研修を取る人が多いです。若さと素直さは、それだけで評価されます。
- 第二新卒で短期離職の経歴があると不利ですか?
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介護では大きな不利にはなりにくいです。介護は転職回数に比較的寛容な傾向があります。大切なのは、辞めた理由を前向きに説明し、「今度は長く働きたい」という意思を伝えることです。過去より、これからどうしたいかを話しましょう。
- 資格は入る前に取ったほうがいいですか?
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どちらでも大丈夫です。先に初任者研修を取ってから応募する人もいれば、無資格で入って職場の補助で取る人もいます。20代は「働きながら取る」ルートが王道です。費用を出してくれる職場もあるので、求人票で確認してみてください。
- 20代のうちに、どこまでキャリアを進められますか?
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個人差はありますが、20代のうちに初任者研修・実務者研修まで進み、実務経験を積んで20代後半〜30代前半で介護福祉士、という流れが現実的です。そのあとリーダーやケアマネジャーへの道も開けます。20代スタートは時間の面でとても有利です。
- 給料は将来上がっていきますか?
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上げる方法があります。資格手当・役職手当・夜勤手当・処遇改善加算などが主な要因です。定期昇給の有無や幅は施設によって差があるので、就業規則の賃金規程を確認しましょう。資格を階段のように取っていくのが、20代からの王道の上げ方です。
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