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グループホームの仕事内容・給料は?認知症ケアの働き方

# グループホームの仕事内容・給料は?認知症ケアの働き方

「認知症の方と、じっくり向き合えるケアがしたい」「大人数の施設で流れ作業のように働くのは、もう疲れた」——そんな思いから「グループホーム 仕事内容」と検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。

グループホームは、認知症のある方が少人数で一緒に暮らす、小さな家のような施設です。9人までの入居者さんと家庭的にすごすため、一人ひとりとゆっくり関われるのが大きな特徴です。でも、その分だけ「夜勤が1人体制で不安」「実際の仕事はきつくないの?」といった心配も出てきますよね。

この記事では、グループホームの仕事内容を「1日の流れ」「給料の傾向」「向いている人」つきで、介護がはじめての方でもわかるように解説します。特養やデイサービスなど、他の施設との違いもまとめました。読み終わるころには、「自分にグループホームが合っているか」がはっきりするはずです。

悩む介護士

グループホームの仕事って、認知症ケアが中心?私にできるかな。

ケアワーカーハブ編集部

少人数で家庭的なケアが特徴です。仕事内容から向いてる人まで、やさしく説明します。

目次

結論:グループホームは「9人の認知症の方と、暮らすように支える」仕事

最初に結論からお伝えします。

グループホームの仕事は、認知症のある入居者さん(1つのユニットで最大9人)と一緒に暮らしながら、料理や掃除、身の回りのお世話をする仕事です。大きな施設のように「たくさんの人を効率よくお世話する」のではなく、「少人数と家庭的に関わる」のがいちばんの特徴です。

要点を3つにまとめると、次のとおりです。

  • 少人数だから、一人ひとりとじっくり関われる。 顔と名前、その人の生活歴まで覚えて向き合えます
  • 生活そのものがケアになる。 料理や洗濯を入居者さんと一緒に行い、残っている力を引き出します
  • 夜勤があり、多くは1ユニットを1人で担当する。 責任はありますが、身体介護は特養より軽めの傾向です

「大人数のお世話に追われるより、少ない人数とていねいに関わりたい」という方には、とても相性のいい職場です。それでは、仕事の中身を順番にくわしく見ていきましょう。

グループホームの仕事内容をくわしく解説

そもそもグループホームとは?(認知症対応型共同生活介護)

グループホームは、正式には「認知症対応型共同生活介護」といいます。名前が長くて難しく感じますが、意味はシンプルです。認知症のある方が、少人数で共同生活を送りながら介護を受ける場所、ということです。

対象になるのは、認知症の診断があり、要支援2または要介護1以上の認定を受けた方です。医療的な治療がメインの病院とは違い、あくまで「暮らしの場」であることがポイントです。

たとえば、一人暮らしが不安になってきた認知症の方が、なじみの環境に近い小さな家で、スタッフに見守られながら生活する——それがグループホームのイメージです。

「1ユニット9人まで」の家庭的なケアってどういうこと?

グループホームの入居者さんは、「ユニット」という生活のまとまりで暮らします。1ユニットは最大9人までと決められていて、1つの施設にユニットは2つまで(合計18人まで)が基本です。

なぜ少人数かというと、大人数だと認知症の方が落ち着かなくなりやすいからです。顔ぶれが少なく、毎日同じスタッフがいる環境のほうが、混乱や不安がやわらぎます。

「家庭的なケア」というのは、施設なのに家のように暮らす、という意味です。たとえば次のような場面が日常にあります。

  • 入居者さんと一緒に、その日の献立を考えて台所で料理する
  • テーブルを囲んで、みんなで同じごはんを食べる
  • 洗濯物をたたむ、庭の草花に水をやるなど、家の仕事を一緒にやる

こうした「あたりまえの暮らし」を一緒にすること自体が、認知症ケアになっているのです。

具体的な仕事内容の4本柱

グループホームのスタッフがやることを、大きく4つに分けて整理します。

仕事の種類具体的な中身
生活の援助料理・掃除・洗濯・買い物などを入居者さんと一緒に行う
身体の介護食事・入浴・トイレ・着替えの介助(必要な人に、必要な分だけ)
認知症のケア話を聞く・見守る・不安をやわらげる・その人らしさを支える
記録・連絡日々の様子を記録し、家族や医療機関と連絡・共有する

特養(特別養護老人ホーム)のように寝たきりの方が多い施設と比べると、身体介護の負担は軽めの傾向です。ただし、認知症特有の対応——たとえば「同じことを何度も聞かれる」「急に外に出たがる」といった場面への関わりが多く、ここがグループホームならではの大変さでもあり、やりがいでもあります。

未経験・無資格でも働ける?

「認知症のケアなんて、自分にできるだろうか」と不安に思うかもしれませんが、グループホームは未経験・無資格からでも始めやすい職場です。入浴介助などの重い身体介護が少なめで、料理や掃除といった生活の延長からケアに入っていけるためです。

ただし、働きながら初任者研修(介護の入門資格。130時間の講座を受けて取る「介護のスタートライン」)を取ることをすすめられる職場が多いです。夜勤を1人で任される前に、基本のケアを身につけておくと安心だからです。

グループホームの1日の流れ(日勤・夜勤)

「実際、どんなふうに1日が進むの?」という疑問に答えるため、代表的なスケジュールを紹介します。施設によって時間は前後しますが、だいたいの流れはつかめるはずです。

日勤の1日(例)

時間帯主な仕事
7:00起床の声かけ・着替えの介助・朝食の準備
8:00みんなで朝食・服薬の確認・片づけ
10:00掃除や洗濯を一緒に・体操やレクリエーション
11:30入居者さんと昼食づくり
12:00昼食・休憩
14:00入浴介助・散歩・買い物・個別の関わり
16:00夕食の準備・記録の記入
17:00夕食・服薬の確認
18:00遅番へ引き継ぎ・退勤

大きな施設のような「時間に追われる流れ作業」ではなく、入居者さんのペースに合わせて、暮らしを一緒につくっていくイメージです。

夜勤の流れと「1人夜勤」について

グループホームの夜勤は、1つのユニット(9人まで)を1人のスタッフで担当するのが一般的です。これを「1人夜勤(ワンオペ夜勤)」と呼びます。

夜間の主な仕事は、就寝の介助、定期的な見守り(巡回)、トイレの介助、そして朝食の準備です。日中よりやることは少なめですが、「何かあったとき、その場に自分1人」という責任の重さがあります。

  • メリット: 自分のペースで動ける。夜勤手当がついて収入が増える
  • 注意点: 急変時は自分で初期対応し、責任者や救急に連絡する判断が求められる

なお、夜の22時から翌朝5時までの深夜帯は、法律(労働基準法)で給料が25%以上、割増になると決められています。だから夜勤は1回あたりの実入りが大きくなります。「夜勤が1人なのは不安」という方は、面接のときに夜間の応援体制(オンコールで駆けつけてくれる人がいるか)を必ず確認しましょう。

グループホームの給料の傾向

お金の話は、仕事選びでいちばん気になるところですよね。ここは正直にお伝えします。

全体の平均から見る目安

厚生労働省の調査によると、月給で働く介護職員の平均給与は、月額およそ33.8万円(手当・ボーナス分を含んだ額面)です。ここから税金や保険料が引かれるので、手取りはおよそ27万円前後になります。(出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査」

これは介護職全体の数字ですが、グループホームで働く場合の目安として参考になります。実際の金額は、施設のある地域や、あなたの資格・経験によって差が出ます。

グループホームの給料の特徴

グループホームの給料には、次のような傾向があります。

  • 夜勤があるので、夜勤なしのデイサービスよりは月収が高めになりやすい
  • 一方で、身体介護が重い特養と比べると、やや控えめな水準になることもある
  • 資格を取ると給料が上がる。 介護福祉士(介護でただひとつの国家資格。給料アップに直結する)を取れば、資格手当がついて平均で月35万円ほどの水準が見えてきます

給料は「施設形態・地域・資格・経験」の組み合わせで決まります。同じグループホームでも、都市部か地方か、夜勤の回数が多いか少ないかで、手取りは大きく変わってきます。

モデルケースで考える

モデルケース: 無資格・未経験でグループホームに就職したBさん(26歳)が、月4回の夜勤(1回あたり夜勤手当5,000円)をこなす場合を考えてみます。基本給に夜勤手当が月2万円ほど加わり、そこに国の処遇改善の手当も乗ります。働きながら初任者研修→介護福祉士と資格を取っていけば、資格手当の分、さらに月収は上向いていきます。

「今の給料に不満はあるけれど、少人数でていねいに働きたい」という方は、資格取得とセットで考えると、収入と働きやすさのバランスが取りやすい職場です。給料のしくみをもっとくわしく知りたい方は、介護職の給料をまとめた記事(介護職の給料はいくら)もあわせて読んでみてください。

グループホームに向いている人・向いていない人

自分に合うかどうかを判断できるよう、正直に両面を挙げます。当てはまる数が多いほうを参考にしてください。

向いている人

  • 一人ひとりと、じっくり関わりたい人(大人数を効率よくさばくのが苦手な人)
  • 料理や掃除など、家事が好きな人・得意な人
  • 認知症の方の世界を、否定せず受け止められる人
  • 自分のペースで落ち着いて働きたい人
  • 少人数の職場の、家族のような距離感が心地よい人

向いていないかもしれない人

  • 同じ話が繰り返されると、イライラしてしまいやすい人
  • 1人で判断・対応するのが不安で、常に誰かと一緒がいい人(夜勤が1人体制のため)
  • バリバリ身体を動かす、テキパキした介護がしたい人(物足りなく感じることがある)
  • 料理がまったくできず、そこに強い苦手意識がある人

ただし、「向いていないかも」に当てはまっても、経験を積むうちに慣れることは多いです。たとえば「同じ話の繰り返し」も、認知症のしくみを学ぶと「その人には毎回が初めての質問なんだ」と受け止め方が変わってきます。自分の性格との相性が気になる方は、介護職に向いてる人の特徴をまとめた記事(介護職に向いてる人・向いてない人の特徴)も参考になります。

他の介護施設形態との違い

グループホームの特徴は、他の施設と並べてみるとよくわかります。代表的な5つの形態を比べてみましょう。

施設形態ケアの対象・特徴夜勤身体介護の重さ
グループホーム認知症の方9人と家庭的に暮らすあり(1人夜勤が多い)軽め〜中くらい
特養(特別養護老人ホーム)要介護3以上中心の生活の場あり重め
デイサービス日中だけ通う。レクや入浴なし中くらい
訪問介護利用者さんの家で1対1のケア基本なし中くらい
老健(介護老人保健施設)家に帰るためのリハビリ中心あり中くらい(医療的ケアやや多め)

ざっくり整理すると、グループホームは「少人数・家庭的・認知症ケアが中心・身体介護は軽め」という位置づけです。

というふうに、「自分が何を大事にしたいか」で選ぶのがコツです。それぞれの施設の詳しい仕事内容は、各記事で解説しています。

よくある質問

まとめ:「暮らしに寄り添う介護」がしたい人へ

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • グループホームは、認知症の方9人までと家庭的に暮らす少人数のケア
  • 料理や掃除など生活そのものがケアになり、身体介護は特養より軽め
  • 夜勤は1人体制が多いが、その分だけ手当がつき収入は上向きやすい
  • 給料は介護職全体でおよそ月33.8万円が目安。資格取得で上がっていく
  • 「一人ひとりとじっくり関わりたい人」に向いている働き方

グループホームは、「たくさんの人をお世話する」介護とは少し違う、「少人数と暮らしを共にする」介護です。認知症の方の世界を受け止め、その人らしい毎日を一緒につくる——そこにやりがいを感じる方には、これ以上ない職場になります。

もし「自分に合う施設で働きたい」と感じたら、まずは複数の求人を見比べて、夜間の体制や資格支援の中身を確認することから始めてみてください。

グループホームの仕事はきついですか?

身体介護は特養より軽めの傾向なので、「腰を痛めるほどの力仕事」は比較的少なめです。ただし、認知症の方への対応(同じ質問への繰り返しの受け答え、帰りたがる気持ちへの寄り添いなど)に、心のエネルギーを使う場面はあります。体力より「気持ちの持久力」が問われる仕事、と考えるとイメージしやすいです。きつさの中身をくわしく知りたい方は、介護職がきつい理由をまとめた記事(介護職はきつい)も参考にしてください。

未経験・無資格でも本当に働けますか?

働けます。重い身体介護が少なく、料理や掃除といった生活の延長から仕事に入れるため、介護がまったくはじめての方にも向いています。多くの職場では、働きながら初任者研修などの資格取得を後押ししてくれます。夜勤を1人で任される前に、日勤で基本を覚えていく流れが一般的です。

夜勤が1人なのが不安です。大丈夫でしょうか?

不安に感じるのは自然なことです。多くのグループホームでは、夜間に何かあったとき、管理者や看護師に電話で相談できる「オンコール(呼び出し)体制」を用意しています。就職前の面接で、「夜間の応援体制はどうなっていますか?」と必ず質問しましょう。答えが具体的で安心できる施設を選ぶのが、失敗しないコツです。

グループホームで介護福祉士は取れますか?

取れます。介護福祉士の受験には実務経験(3年以上など)と実務者研修が必要ですが、グループホームでの勤務もこの実務経験に含まれます。認知症ケアの専門性を高めながら国家資格を目指せるので、キャリアアップの土台として十分に使える職場です。

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